レモン市場

レモン市場(lemon market)とは、買い手が商品の品質や価値をわからないために、質の悪い商品ばかりが流通してしまう市場のこと。「レモンの原理」。英語の「lemon」の「魅力のないもの」「不良品」「中古車」という意味に由来する。

レモン市場では売り手と買い手の間に情報格差(情報の非対称性)があり、買い手の商品価値への無知につけ込んで売り手が不良品でも良質な商品として売ろうとする。次第に買い手も状況を理解しはじめると商品を購入しなくなり、結果として市場に不良品がだぶつき、値段も下がるため、さらに市場に出回る商品が不良品ばかりという状況になってくる。

質の悪い「レモン」に対して、外見からその品質がわかりやすい商品を「ピーチ」と呼ぶ。