価格弾力性(需要の価格弾力性)

価格弾力性(price elasticity)とは、価格の変動に対して製品の売り上げがどれだけ変動するかという反応度のことを表す。

「需要の価格弾力性」の場合、価格の変化率に対する需要の変化率で表される。以下の計算式となる。

価格弾力性 = – (需要の変化率(%) / 価格の変化率(%))

例えば、価格を10%値上げして需要が20%減少した場合、価格弾力性は「2」となる。

需要の価格弾力性が「1」を上回れば、消費者はその製品の価格の変化に敏感で、需要が変動している状態である。その状態を「弾力的」「価格弾力性が大きい」と表す。競合他社が多く製品の独自性が低ければ、価格弾力性は大きくなりやすい。需要の価格弾力性が「1」を下回れば、「非弾力的」「価格弾力性が小さい」と表す。

ソーシャルグッド

ソーシャルグッド(social good)とは、社会貢献を目的とした事業活動や取り組み、またそれらを支援するサービスのこと。「社会を良くする」「社会の課題を解決する」という、世の中で肯定され応援される普遍的価値のこと。

これまで企業が行う社会貢献活動は、CSR活動として本業とは切り離されることが多かったが、ソーシャルグッドは収益追求と社会貢献がリンクしているのが特徴である。本業を通じて社会に貢献することを重視する。

PII(個人を特定できる情報)

PIIとは Personally Identifiable Information の略で、個人情報、個人を特定できる情報のこと。プライバシー性の高い情報のこと。電話番号、メールアドレス、名前といった情報をはじめ、他の情報と組み合わせて身元や居住地を特定できる情報も含まれる。特に個人を特定できるオンラインネットワーク上の情報を指すことが多い。

PIIが関連付けられた個人を「PIIオーナー」と呼ぶ。

続きを見る »

ソフトセル

ソフトセルとは、商品の特徴を間接的な表現で訴求する伝え方、広告、販売手法のこと。イメージや情緒を重視して訴えかける販売手法。

売り込まれているという印象を与えずに、営業を行える。日本の広告にはイメージ中心のソフトセルが多いとされる。

ソフトセルの反対がハードセルである。

ハードセル

ハードセルとは、商品の特徴や機能といった情報中心で訴求する伝え方、広告、販売手法のこと。広告は機能的なベネフィットに立脚するという考えに基づき、メリットを強調して直接的に営業を行う。

アメリカの広告には、情報中心のハードセルの広告が多いとされる。

ハードセルの反対がソフトセルである。

ETL

ETLとは、Extract(抽出)、Transform(変換)、Load(ロード)の略で、データ統合の中でも重要なプロセス、あるいはそのソフトウェアのこと。外部からデータを抽出し、データウェアハウスなどで利用しやすい形に変換、加工し、対象となるデータベースに書き出す一連のプロセスである。

分析やレポートツールの前処理を目的に行われる。

ルックアライク

ルックアライクとは、主にインターネット広告配信などにおいて、ある顧客層と類似したWeb上の行動傾向を示すユーザーを抽出するオーディエンス拡張のこと。既存顧客に似た新たな顧客獲得ために活用されることが多い。

ケーブルテレビなどでも、視聴傾向などからルックアライクの手法が活用されている。

セレンディピティ

セレンディピティ(serendipity)とは、偶然の出会いや出来事から新しい予想外の発見をすること、もしくはその能力のこと。何かを探しているときに、他の別の価値があるものを偶然見つけること。

セレンディピティは、身近な出来事や偶然の事象から科学的な大発見をしたエピソードとして語られることが多い。下記のような発見や発明が例に挙げられる。

  • 実験中に青カビが発生してしまった培養器からペニシリンを発見したアレクサンダー・フレミング
  • リンゴの木からリンゴが落ちるのを見て万有引力を思いついたとされるアイザック・ニュートン
  • 爆薬であるニトログリセリンの輸送中に壊れた容器の周りに詰められた珪藻土からダイナマイトの発明につなげたアルフレッド・ノーベル

「セレンディピティ」という言葉は、イギリスの小説家ホレス・ウォルポールが1954年に作った造語である。彼が幼少のときに読んだ童話「セレンディップの3人の王子(The Three Princes of Serendip)」に由来する。なお、セレンディップとは現在のスリランカのことである。

エシカル消費(倫理的消費)

エシカル消費(ethical consumption, ethical consumerism)とは、社会や環境に配慮して作られた製品やサービスを選んで購入あるいは消費すること。「倫理的消費」とも呼ばれる。

従来の利己的な消費ではなく、倫理的に製造された商品や地元企業の商品を購入したり、児童労働や動物実験を行う企業のボイコットを行ったりすることで、社会問題や環境問題の解決に貢献しようという消費行動である。消費者による商品生産者への支払いの流れを通じて生産者の活動に理論的な影響を与える「dollar voting」の一種。

エシカル消費を行う消費者のことを「エシカルコンシューマー (ethical consumer)」と呼ぶ。

「エシカル消費」が少しずつ注目される一方で、「エシカル」の明確な定義がないまま実態を伴わない宣伝や集客文句として使用されるケースもあり、基準や定義の周知が求められている。

フィージビリティスタディ(実行可能性調査)

フィージビリティスタディ(feasibility study)とは、新規事業や新規プロジェクトの実現可能性がどの程度あるかを事前に調査、検討すること。「実行可能性調査」「採算性調査」とも呼ばれる。略称は「F/S」。

フィージビリティスタディは、プロジェクトの概略計画から実際に資金調達に入る間の段階で行なわれる。調査検討の範囲は、技術調査、市場調査、コスト積算、資金調査、経済財務分析など、多岐に渡る。実施の際には、評価項目の適切な選択が重要となり、また成果指標や中間指標(マイルストーン)の明確な定義が求められる。

フィージビリティスタディの結果である報告書は、プロジェクト開発実行側の意志決定や、融資側の判断材料として重要なものとなる。