セレンディピティ

セレンディピティ(serendipity)とは、偶然の出会いや出来事から新しい予想外の発見をすること、もしくはその能力のこと。何かを探しているときに、他の別の価値があるものを偶然見つけること。

セレンディピティは、身近な出来事や偶然の事象から科学的な大発見をしたエピソードとして語られることが多い。下記のような発見や発明が例に挙げられる。

  • 実験中に青カビが発生してしまった培養器からペニシリンを発見したアレクサンダー・フレミング
  • リンゴの木からリンゴが落ちるのを見て万有引力を思いついたとされるアイザック・ニュートン
  • 爆薬であるニトログリセリンの輸送中に壊れた容器の周りに詰められた珪藻土からダイナマイトの発明につなげたアルフレッド・ノーベル

「セレンディピティ」という言葉は、イギリスの小説家ホレス・ウォルポールが1954年に作った造語である。彼が幼少のときに読んだ童話「セレンディップの3人の王子(The Three Princes of Serendip)」に由来する。なお、セレンディップとは現在のスリランカのことである。