プランド・ハップンスタンス理論(計画的偶発性理論)

プランド・ハップンスタンス理論(planned happenstance theory)とは、個人のキャリアは予期せぬ偶発的な出来事によって形成されることが多く、偶然に対して積極的に取り組むことでキャリア形成につながるという考え方のこと。「計画的偶発性理論」「計画された偶発性理論」などと訳される。

スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授(John D. Krumboltz)が1999年に発表したキャリア理論である。クランボルツ教授は、18歳時点でなりたいと考えていた職業に実際に就いて働き続けている人はわずか2%に過ぎず、また社会的成功を収めたビジネスパーソンがの8割が「自分のキャリアは偶然の出来事に起因するところが大きい」と回答したという調査結果を元に、この理論を発表した。

偶然をキャリア形成につなげていくために、「好奇心(Curiosity)」「持続性(Persistence)」「楽観性(Optimism)」「柔軟性(Flexibility)」「冒険心(Risk-taking)」の5つの要素が行動指針として必要であるとしている。

  • 好奇心 (Curiosity)
  • 持続性 (Persistence)
  • 楽観性 (Optimism)
  • 柔軟性 (Flexibility)
  • 冒険心 (Risk-taking)

変化が激しく予測困難な状況の続くVUCAな現代において、プランド・ハップンスタンス理論は変化への対応を前提とするものであり、注目を集めている。

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