1万時間の法則(10,000 Hour Rule, Ten-Thousand-Hour Rule)とは、物事を極めたエキスパートは練習や努力に約1万時間を費やしていたという事例から導き出された「人は何かを習得するのに1万時間の練習が必要である」という説、主張のこと。一流のビジネスマンやスポーツ選手、アーティストが成功するまでに積み重ねた学習や練習が約1万時間であった、といういくつかの事例を元に導かれた説である。
2008年にMalcolm Gladwell(マルコム・グラッドウェル)が書籍『天才! 成功する人々の法則 (Outliers: The Story of Success)』で紹介し、一般に広まった。
1万時間は、1日1時間であれば約28年、1日3時間であれば約9年間、1日8時間であれば約3年半、それぞれかかる計算となる。
著名な何人かの一流エキスパートが成功するまでに1万時間の下積みがあったというのが事実だったとしても、必ずしも1万時間の練習を積み重ねれば一流のエキスパートになれるわけではないことに目を向ける必要がある。