DOOH(デジタル屋外広告)

DOOHとは、Digital Out of Homeの略で、自宅以外の場所で接触する OOH のうちデジタルサイネージのこと、あるいはそのデジタルサイネージを活用した広告のこと。デジタル屋外広告。読みは「ディーオーオーエイチ」。

大型ビジョンをはじめ、駅など交通機関に設置される中型サイズのデジタルスクリーン、店舗のテーブル上に設置される小型スクリーンといったデジタルスクリーンなどでの広告が該当する。

固定の大形看板やサインなどとは異なり、横断的な広告展開、時間帯別やセグメント別配信といった柔軟な広告運用、表示視聴データの活用、インタラクションやスマートフォン連携など、従来型のOOHにはない活用ができる。

OOH (Out of Home)

OOHとは、Out of Homeの略で、自宅以外の場所の意味。加えて、自宅以外の場所で接触する広告メディアの総称「OOHメディア」「OOH広告」のことを、単に「OOH」と呼ぶことも多い。読みは「オーオーエイチ」。

「OOHメディア」とは屋外広告や交通広告などが掲示されている自宅以外の場所で接触するメディアのことで、そこで表示される広告が「OOH広告」である。電車内の中吊り広告や車体ラッピング、大形看板や大型ビジョン、サイン、デジタルサイネージ、工事中の仮囲いなどがOOHメディアに該当する。

アイドルタイム

アイドルタイムとは、いつでも稼働できる状態でありながら、労働力やシステムが空費されている時間のこと。稼働していない時間、無作業時間、遊休時間。休憩時間や待機時間などを含むことがある。「アイドル時間」。

流通業や飲食業においては、人や物資が待機している状態や、ピークタイムとの対比で客数の少ない時間帯のことを指すこともある。

日本のビジネス領域で用いられるビジネス用語。

エンドースメント

エンドースメント(endorsement)とは、承認や支援、裏書き条項といった意味の英語だが、マーケティングや広告の領域においては、企業と著名人との間における自社製品の独占利用を軸とした契約形態のこと。「エンドースメント契約」。

企業がスポーツ選手やミュージシャンなどの著名人と肖像権利用や商品化権などの独占契約を結び、それをマーケティングや広告、製品開発、ブランディングに活用するというもの。企業のブランドを保証する立場「エンドーサー (endorser)」である著名人は、企業から報酬が支払われる代わりにその企業の製品を独占的に利用する。

企業側は、著名人が公の場で自社製品を使用することによる広告効果を得られたり、プロ視点でのフィードバックを製品開発に生かせるメリットを享受できる。著名人側は、他企業の製品使用に制約が設けられるが、報酬に加えて、機能への要望や独自商品の開発に関与できるといったメリットがある。

MVP(実用最小限の製品)

MVP (Minimum Viable Product) とは、顧客に価値を感じてもらえる最小限の機能や製品のこと。いくつかの機能や側面を持ち合わせた製品において、顧客にとってその製品になくてはならない重要な要素のこと。もしくはそのような機能や製品の開発アプローチのこと。ただし、デモ版やベータ版ではない。日本語では「実用最小限の製品」と訳される。

アーリーアダプターのようなこだわりの強い初期の顧客層によるMPVへのフィードバックを得ながら、さらなる製品開発への方針を決めるのに役立つ。限られた時間と資金の中において、顧客のニーズに応える状態(PSF、プロブレムソリューションフィット)の製品開発の手法として、注目されている。

2001年にFrank Robinson氏によって定義された。その後Steve Blank氏とEric Ries氏によって提唱されたシリコンバレーの起業手法「リーンスタートアップ(Lean Startup)」で紹介され、有名になった。

建て付け

建て付け(たてつけ)とは、日本のビジネス領域で用いられるビジネス用語としては、組織もしくはプロジェクトの構成や仕組み、仕様、枠組みのこと。元々は建築用語で、扉や戸、障子やふすまなどが建物に収まっている様子、収まり具合のことを表す。

「計画の枠組み、仕組み」といった意味のビジネス用語「スキーム」と似た表現だが、「スキーム」はまだその状態ではない「計画」のニュアンスを含むことがあり、一方で「建て付け」は「既存」の仕様や仕組みのニュアンスを含む。ただしその境界はあいまいで、「建て付け」を計画の仕様、仕組みという意味で用いることもある。

組織やプロジェクトのメンバー構成という意味では「座組み」と同義である。

表記は「立て付け」ではなく、「建て付け」である。

座組み

座組みとは、元々は歌舞伎や寄席、演劇や見世物などでの出演者の構成のこと。そこから転じて、日本のビジネス領域では「プロジェクトに参加するメンバー構成、所属会社の構成」「プロジェクト体制」の意味でも用いられるビジネス用語である。読みは「ざぐみ」。

構成されるメンバーの個人名もしくは所属名のどちらかが明確になっていることが多い。

組織もしくはプロジェクトの構成や仕組み、仕様の意味である「建て付け(たてつけ)」も、同様のニュアンスで用いられることがある。

スキーム

スキームとは、元々の英語「scheme」では「陰謀、悪だくみ」「計画、構想」といったネガティブなニュアンスもある意味だが、日本のビジネス領域で用いられるビジネス用語としては「計画の枠組み、仕組み」「枠組みを持った計画」といった意味で用いられる。

企業や政府による一定規模のプロジェクトの計画や事業構想などに対して「スキーム」という用語が使用されることが多い。ビジネスモデルの計画としての「事業スキーム」、資産運用の流れを図解した「運用スキーム」、ユーザーからのサービス利用料の徴収の仕組み「課金スキーム」といった用いられ方がある。

類似の表現として、プロジェクトの構成や仕組み、仕様の意味の「建て付け(たてつけ)」という日本特有のビジネス用語もある。

バッファ

バッファ(buffer)もしくはバッファーとは、もともとは「物の間に入って衝撃などを吸収、緩衝するもの」を意味する英語である。IT領域では、コンピューターがデータのやりとりの中で処理しきれないデータを一時的に溜めておくデータ領域「緩衝記憶領域」のことを表す。

加えて、日本のビジネス領域で用いられるビジネス用語として「予備、余裕、余白、ゆとり」の意味もある。「余裕を持たせる」というニュアンスで、「バッファを見たスケジュール」「バッファをもった見積もり金額」など、時間や金額、人員や工数、準備物といった側面で用いられることが多い。

オフサイトミーティング

オフサイトミーティングとは、「off-site(現場から離れた)」ミーティング、つまり普段使用している会議室から離れた社外の場所で開かれる会議のこと。会社の重要な案件を議論するにあたり、参加者からより創造的なアイデアを引き出すために、日常の業務や喧騒から離れた場所で開かれる会議のことである。

通常とは異なる社外の場所で会議を開くことで、本来の立場や肩書きの意識から少し離れて、リフレッシュした状態で議論に集中でき、コミュニケーションも活性化される。そのような「リラックスしながら集中して議論」できるメリットがある。

研修や組織のコミュニケーションの改善の一環として取り組まれることがある。