Quad(クアッド, 日米豪印戦略対話)

Quad(クアッド)とは、「Quadrilateral Security Dialogue」の通称で、日本、アメリカ、オーストラリア、インドの4カ国間における安全保障や経済を協議する枠組み、会談のこと。「4つの」を意味する英語の「quad」とかけている。2006年に当時の日本の安倍首相が「アジアの民主主義の弧」構想の一環として4カ国の戦略対話を訴えたのがきっかけとなり、2007年に設立された。「日米豪印戦略対話」「日米豪印首脳会合」。

4カ国はインド洋と太平洋を囲むように位置している。実質的に中国を包囲する体制となっており、対中国を意識した戦略対話が中心となる。2008年にオーストラリアが離脱したが、安倍首相の再就任後の2017年に局長級の4カ国会合が開かれ、2019年には外相会談が設けられて定例化するなど、再び枠組みとして再浮上している。