スイングステート(swing state)とは、アメリカ合衆国の州のうち、民主党と共和党のいずれの支持率も拮抗して支持基盤が盤石ではなく、有権者の浮遊票の多い州のこと。アメリカ大統領選挙の度に勝利政党が変わりやすく、振り子のように結果が変動しやすい「揺れる州」の激戦州であることからそう呼ばれる。
スイングステートは10~15州程あり、代表的な州としてフロリダ州やオハイオ州、ペンシルベニア州などが挙げられる。人口動態の変化などによりアメリカ大統領選挙の度に少しずつ状況は変化している。
大統領選挙では各州の人口に応じて選挙人がそれぞれ割り当てられる。大半の州では勝者の候補が州の選挙人をすべて獲得する「勝者総取り方式」を採用するため、選挙人の割り当ての多い州、つまり人口の多い州での勝利が鍵を握る。スイングステートでの選挙結果が全体の勝敗を左右するため、選挙運動では人員や資金などが重点的に投入されることが多い。