post-truth(ポスト真実)

post-truthとは、オックスフォード英語辞典によれば、「世論を形成する際に、客観的な事実よりも個人の感情や信条へのアピールの方がより影響力がある状況」のこと。日本語では「ポスト真実」と訳される。

2010年代以降のソーシャルメディアの普及に伴い、事実か否かよりも感情的に納得できる価値観の方が支持されるようになり、それが世論を形成し始めている状況を指して「post-truth(ポスト真実)」と呼ばれる。事実は個人の意見よりも重要ではなくなってきたという論調において用いられる。

2016年、アメリカ大統領選挙ではドナルド・トランプ氏が選ばれ、イギリスでは国民投票によって欧州連合(EU)からの離脱が決まるなど、「感情的な訴えが政治に強い影響を与える」状況が多く見られ、「post-truthの時代」のようにこの言葉が多く使用された。