アンダードッグ効果(負け犬効果)

アンダードッグ効果(underdog effect)とは、事前の予測で劣勢だったり不利だったりという情報が流れることで、同情によって応援や支援が増加する効果のこと。「アンダードッグ(underdog)」とは「負け犬、弱者」のことで、「負け犬効果」「判官びいき効果」とも言う。

同情や応援を獲得するには、当初は優勢だった他候補に負けず劣らず、努力や魅力、実力を兼ね備えている必要がある。

選挙などの事前の勝敗予測で「不利」とされた候補者に、同情からその後に多くの投票を獲得し、逆転勝利に至るという例が挙げられる。

ハンディを負っている、予算の少ない弱小チームである、毎回僅差の2位で無念の涙を飲んでいる、いつも努力が報われないといったシチュエーションや文脈が、かえって同情や応援を集める心理的効果を持つ。

アンダードッグ効果に対して、多くの人に支持されているという情報によってさらに支持が増加する効果を「バンドワゴン効果」という。