スプロール現象

スプロール現象(urban sprawl, suburban sprawl)とは、都心部から郊外へ無秩序、無計画に開発が広がる現象のこと。人口集中や地価高騰によって都市が郊外に拡大する際に、無秩序に開発されることを表す。「スプロール化」。都市郊外が虫食い(sprawl)の状態で宅地化する様子に由来する。

郊外へ無秩序に開発が進むため、道路や上下水道、学校や病院といったインフラや街機能の整備が遅れやすく、交通渋滞や汚染、使用エネルギーの増加、コミュニティが発達しないといった事象を引き起こす。郊外の農地や自然環境も破壊しやすく、災害にも弱い。

スプロール現象が進むと、地権が細分化されるため、後から整備するのは非常に困難なものとなる。