プロシューマー(prosumer)とは、消費者でありながら生産活動にも携わる人々のこと。自分たちが価値があると思うものを自分たちで作ろうとする人々である。生産者 (producer) と消費者 (consumer) を組み合わせた造語。未来学者アルビン・トフラー(Alvin Toffler)が1980年の著書『第三の波』の中で提唱した。「生産消費者」。
トフラーは、かつて自給自足だった農耕社会を「第一の波」、生産と消費が分離した産業革命以降の産業社会を「第二の波」と定義し、その後に来る情報社会を「第三の波」と捉えた。第三の波では、消費者は与えられた既存の商品では満足せず、自分たちが価値があると思うものを作ろうとして生産者側に再び関わろうとすると予見した。第二の波における大量生産と大量消費の反動と弊害から需要と価値が多様化し、生産活動と消費活動が再び融合に向かうというものである。自給自足ではない新しいタイプの生産消費者である。