アテンションエコノミー(関心経済)

アテンションエコノミー(attention economy)とは、情報過多の社会において人々の「関心や注目の獲得(アテンションの獲得)」が経済的価値を持ち、貨幣のように交換材として機能するという概念、状況のこと。貨幣経済に対しての「関心経済」。

経済の発展とコンピューターの発達とともに情報過多社会が進み、加えてインターネットの普及により情報の流通量は爆発的に増加した。情報は無限かつ無料で得られるようになり、また容易にコピーできるなど、情報そのものの価値は低下した。一方で、有限である人間の脳処理や可処分時間の中、人々の関心や注目を獲得することが希少で価値を持つようになり、現代はその獲得争奪戦が起きている状況であるといえる。

1971年に、アメリカの経済学者ハーバート・サイモン(Herbert A. Simon)が情報過多社会におけるアテンション獲得の重要性を提唱した。その後、1997年にアメリカの社会学者マイケル・ゴールドハーバー(Michael H. Goldhaber)が、情報爆発社会において仕事のみならず趣味やプライベートの情報もすべて混在してアテンション獲得がビジネスになり、物質的な経済からアテンションに基づく経済へ移行するとしてこの状況を「アテンションエコノミー」と名付けた。

後にこの概念は、2001年にトーマス・ダベンポート(Thomas H. Davenport)とジョン・ベック(John C. Beck)によって出版された書籍『アテンション!(Attention Economy)』によって普及した。

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