パラシュート人事

パラシュート人事とは、企業が中途採用した人材を役員などの経営人材にすぐに登用すること。組織内でしばらくキャリアパスを積んだり現場経験を踏んだりすることなく、要職に就くことである。

通常の人事制度ではステップを踏んで役職が上がるのに対し、その課程を踏むことなくまるで空からパラシュートを使って上位の役職に舞い降りた様子を想起させることに由来する。

企業にとって中途採用は優秀な人材を迅速に獲得できる一方で、その人事異動や配置によっては長く勤務する従業員の反発を招くことがある。特に役員やマネージャーは社風への理解や人格などを備える必要がある。またパラシュート人事で登用した人材が期待する結果を出せない場合は、採用者の責任が問われることもある。そのため企業としては早急な経営人材への登用がマイナスに作用するリスクがある。