ソフトパワー(soft power)とは、強制や報酬によらずに自国の魅力によって他国に影響を与え惹きつける能力のこと。国の文化や価値観による国際社会への影響力として用いられる。
1980年代後半にハーバード大学のジョセフ・S・ナイ教授(Joseph Samuel Nye Jr.)が提唱した。彼はいくつかの書籍にて現代の国際政治におけるソフトパワーの重要性を繰り返し指摘し、アメリカ政治学界の第一人者となった。
ソフトパワーに対して、国の軍事力や経済力、資源などによって他国を強制できる能力のことを「ハードパワー (hard power)」という。