ゼロクリック検索

ゼロクリック検索(zero-click searches, ゼロクリックサーチ)とは、ユーザーが検索エンジンで検索を行った際、検索結果ページ(SERP)に表示されたコンテンツに知りたい情報を見つけ、SERP上のリンクをクリックすることなく検索行動を終了すること。検索エンジンの検索結果に満足してリンクをクリックせずに終える検索行動である。「ノークリック検索(no-click searches, ノークリックサーチ)」ともいう。

SERPでは、検索エンジンが選んだWebサイトページ、画像や動画などに加えて、ナレッジパネル強調スニペット(フィーチャードスニペット)、アンサーボックスなどが表示され、人や場所や出来事の基本情報、言葉の意味などさまざまな情報を得られる。ユーザーが知りたい情報そのものがSERPに直接表示されることになり、ユーザーの検索目的は達成され、リンク先のWebページに訪問することなく検索行動を終了してしまうことにつながる。

検索行動におけるゼロクリック検索の割合は年々増加しており、2019年には50~60%を占めているという調査もある。一方Googleはそれに対して反論記事を発表している。
Google Search sends more traffic to the open web every year

Webサイトにとってはユーザーの訪問機会を失ってコンテンツが閲覧されず、トラフィックやコンバージョンの減少の原因となるが、より最適な状態でSERPに表示される取り組みを進めることで露出や訴求を強化することもできる。

SERPにおける表示に限らず、ソーシャルメディアでも見られる「クリックする必要がなくそれ単体で価値や魅力を持つコンテンツ」の「ゼロクリックコンテンツ」と関連する。