カーボンニュートラル

カーボンニュートラル(carbon neutrality)とは、地球上の温室効果ガスの排出量から森林管理などによる吸収量と除去量を差し引いた合計をゼロにする概念のこと。「炭素中立」。

人間の活動によって排出される温室効果ガスには、二酸化炭素、メタン、一酸化二窒素、フロンなどがある。それらの排出量を削減し、吸収量と除去量による差し引きによりその排出量を実質的にゼロにすることを世界各国は目指している。

地球の気候変動問題の解決に向けて、2015年に世界約200か国によって「パリ協定」が採択された。パリ協定では、世界の平均気温上昇を産業革命前と比較して2℃より十分低く抑え1.5℃に抑える努力を追求すること、そのために21世紀後半に世界全体の温室効果ガス排出量を実質的にゼロにすること(脱炭素化)を目標として定め、120国以上が「2050年カーボンニュートラル」を目標に掲げている。日本も2020年10月に「2050年カーボンニュートラル」を宣言している。