クラムシェル

クラムシェルとは、元々は「貝殻」を意味する英語であるが、IT用語としてはノートパソコンやモバイル端末がヒンジ部分で二つ折りにたためる構造になっている形状のことを主に指す。

ノートパソコンは、液晶画面とキーボードがそれぞれヒンジでつながっており、使用する際に開き、使用しない際は閉じる。この動きが二枚貝に似ており、「クラムシェル型」「クラムシェルデザイン」と呼ばれる。

近年、キーボードが取り外せたり液晶画面が360°回転できたりタブレットとしても使える「タブレットPC」が普及し、これらと区別するためにレトロニムとして従来のノートパソコンを「クラムシェル型」と呼ぶことが増えた。

かつてアップル社が1999年に発売した、iMacと同じデザインコンセプトの廉価版ノートパソコン「iBook G3」は、貝殻に似せたデザインをしており「クラムシェル」と呼ばれた。その後、アップル社のノートパソコン「Macbook」を閉じた状態で外付けディスプレイに映像を出力し、外付けのマウスやキーボードを利用してデスクトップパソコンとして使用する形態を「クラムシェルモード」と呼んでいる。