レバレッジ

レバレッジ(leverage)とは、もともとは「てこの作用」「影響力」を意味する英語だが、小さな力で大きな物事を動かす仕組みのことを表す。

特に金融の領域においては、小さな自己資金を元手に大きな金額の取引を可能にする仕組みのことを指す。例えば借り入れや資金調達を行って他人資本を増やしたり、信用取引を利用したりすることで、自己資金を増やすことなく大規模な取引を行うことができる。

このような仕組みを利用することを「レバレッジをかける」「レバレッジを効かせる」と表現したり、またこの仕組みが生む効果を「レバレッジ効果」と呼んだりする。

レバレッジを活用することで投資効率を上げることができる一方で、利益だけでなく損失も増大する可能性を持つため、リスク管理が求められる。

ビジネス領域においても、パートナー企業と協業することで、自社単独では不可能だった大規模で複雑なプロジェクトを請け負ったりする際などに、「レバレッジを効かせる」などと用いる。

レバレッジ比率(負債比率)

金融の領域において、借り入れや資金調達などを行って他人資本を増やした際、自己資金に対する他人資本の割合を「レバレッジ比率(負債比率)」、もしくは単に「レバレッジ」と呼ぶ。

レバレッジ比率は企業の財務状況の健全性を測る指標となり、通常は1倍(100%)を下回れば財務は安定しているとされ、数値が低いほど返済義務のある他人資本が少ないということになる。

レバレッジ比率 = 他人資本 / 自己資本