ファストファッション

ファストファッション(fast fashion)とは、最新の流行を採り入れつつ低価格に抑えた衣料品を短いサイクルで大量生産し、販売するファッションブランドやその業態、ビジネスモデルのこと。

1990年代後半から2000年代前半にかけてアメリカで流行し、全世界に広まった。当時のニューヨーク・タイムズ紙が、ZARAの創業者アマンシオ・オルテガ(Amancio Ortega Gaona)の言葉「デザイナーがイメージした服が店頭に並ぶまで15日しかかからない」を「ファストファッション」という造語で表現したことが起源の一つとされる。

ファストフードになぞらえて安くて手軽で適度な品質であることも特徴に挙げられるが、最新のファッショントレンドを最短で提供し短期間で売り切るという商品サイクルが最も特徴的な要素ともいえる。日本でも2009年新語・流行語大賞にてトップテンに選ばれている。ZARAやH&M、フォーエバー21、ユニクロなどが主なブランドとして挙げられる。

同じ服をワンシーズンしか着ないという流行に敏感な若年層を中心に支持され、市場の支持を得ている。そのため、大量消費や生産工場の低価格労働および人権問題などに対する批判の矛先に挙げられることがある。