ツーサイドプラットフォーム(両面市場)

ツーサイドプラットフォーム(two-sided platform)とは、「売り手」と「買い手」など属性の異なる2つのグループを結びつけて仲介者として提供するサービスや仕組み、基盤や環境のこと。両者のグループにそれぞれサービスを提供するため、両者グループが互いに作用してネットワーク効果(ネットワーク外部性)が働き、基盤としての価値を高めやすい。

「両面市場 (two-sided market, 市場の二面性)」に対して提供するサービスや製品である。2つ以上のグループを結びつける場合を含めて「マルチサイドプラットフォーム」と呼ぶこともある。

消費者と加盟店舗の両方と取引をするクレジットカード会社が例としてよく挙げられる。消費者は多くの店舗で利用できるカードを求め、店舗は多くの消費者が利用するカードを求めるため、「規模の経済」を満たしているほど有利に働く。また両者と取引するため利益の補完を行いやすい特徴を持つ。

LOL (laugh out loud, 大笑い)

LOLとは、「laugh out loud」の略で、「大笑い、大爆笑、ウケる」「(笑)」「www」といったゲラゲラ笑う様子を表す英語の略語、インターネットスラングである。小文字の「lol」の表現も多い。

チャットやショットメッセージといったデジタルコミュニケーションにてカジュアルな表現として用いられる。日本のデジタルコミュニケーションにおける表現「(笑)」「w」「www」とほぼ同じである。

類似する表現に「LMAO (laughing my ass off)」「ROFL (rolling on the floor laughing)」「LOFLMAO (laying on floor laughing my ass off)」「XD」などがある。

  • LMAO (laughing my ass off):お尻が取れそうなくらい笑う
  • ROFL (rolling on the floor laughing):床で笑い転げる
  • LOFLMAO (laying on floor laughing my ass off):お尻が取れそうなくらいクソ笑う
  • XD:大笑いしたときの顔文字(横向き)。絵文字😆を90度回転させたような表現

ハイパーローカル(超地元密着の)

ハイパーローカル(hyper-local, hyperlocal)とは、「非常に限定した狭い範囲の地域やコミュニティ」を指す概念のこと。「超地元密着の」「超地域密着型の」と訳されることもある。地理的に定義された小さな地域の圏内で、その地域の住民を対象としたサービスが展開される。

「ハイパーローカルサービス」「ハイパーローカルメディア」「ハイパーローカル戦略」などと他の単語と組み合わせての使用が多く見られる。

「地域コミュニティに貢献したい」「生産者や提供者を知った上で購入したい」といった消費の変化、フードデリバリーやクイックコマースなどデリバリーサービスの普及、位置情報を軸としたサービスの多様化などもあり、ハイパーローカル向けビジネスの市場は大きくなる可能性を持つとされる。

UNK (unknown, 不明)

UNKとは、「不明」「未確認の(もの)」を意味する英語の「unknown (アンノウン)」の略語である。現時点で確認できる情報がないか、判明していないことを表す。小文字「unk」の表記もある。

データ表や項目の値などにおいて、他の項目には値があるが特定の項目に値がない場合に明示的に「不明である」ことを示すために用いる。類似する表記に「N/A (該当なし, 無効)」がある。

IPO (新規公開株式)

IPOとは、initial public offeringの略で、未上場企業が新規に株式を証券取引所を通して株式市場に公開(つまり上場)し、一般の投資家に向けて売り出すこと。「新規公開株式」「新規上場株式」「新規公開株」「新規株式公開」などと呼ぶ。

それまでは企業のオーナーやベンチャーキャピタル(VC)など限られた株主のみが株式を所有していたが、株式を公開することで一般の投資家も証券会社を通じて売買できるようになる。企業は上場することにより金融市場から広く資金調達が可能になり、経営体制を強化できると共に企業の知名度や社会的信用も高められる。また企業は株式を公開することで定期的な情報公開が義務づけられ、上場企業としての社会的責任も求められる。

HR (human resources, 人的資源)

HRとは、human resourcesの略で、「人的資源」「人材」を意味する。企業経営に欠かせない4つの資源「ヒト・モノ・カネ・情報」の一つであり、重要な位置づけとして捉えた上で、その領域の活用の視点で用いられることが多い。「HR業界」「HRテック」「HR職」「HR業務」などのように用いる。

狭義の意味では「人事部」と同義で用いられることもある。しかし一般的には、採用活動や人事評価、労務管理といった人事業務の機能面を担うだけでなく、人事戦略の作成、人材育成や配置転換、マネジメントなど企業戦略と連動した取り組みが求められる。「労働力」として捉えるのではなく「人材資源」として捉えるのはこれ所以であり、そのため従来の表現である「人事」とは異なる概念として「HR」が用いられていると考えられる。

#fff (#f4f, follow for follow, 相互フォロー)

「#fff」もしくは「#f4f」とは、「follow for follow」の略で、「相互フォロー(希望)」を意味するハッシュタグの表記である。主にInstagramなどのソーシャルメディア(SNS)で用いられる。プロフィールや投稿、コメント返信やDMにて「相互フォローを希望している」ことを伝える用途で用いられる。ハッシュタグではなく、単に「fff」「f4f」とする表記もある。

類似する表記に「#lfl」「#l4l」の表記がある。「like for like」の略で、「Likeするから私の投稿にもLikeしてね」を意味する。

ピボット

ビジネス領域におけるピボット(pivot)とは、企業経営や事業戦略の方向転換のこと。特にスタートアップやベンチャー企業による主要事業の方向転換を指すことが多い。アメリカのシリコンバレーのスタートアップ界隈で用いられて広まったビジネス用語である。

スタートアップは新しいアイデアや技術、ビジネスモデルなどを基盤として短期間での事業の成長を図るが、必ずしも想定する成長にはならない。その際、元のアイデアの一部を軸にして方向転換や路線変更をしたり、これまでとは異なるアイデアに軸足を移すことがある。この方向転換をピボットという。成長が期待に対して芳しくない際に、どれだけ素早くピボットを図れるかが成功の鍵を握るともいえる。

もともとは「旋回軸、回転軸」「旋回運動」「中心点、中心となるもの」を意味する英語である。

KYC (know your customer, 本人確認)

KYCとは、「know your customer」の略で、本人確認手続きのこと。銀行やクレジットカード会社をはじめとした金融機関などで犯罪防止の目的で取り組まれている。近年ではインターネットとスマートフォンの普及に伴いオンラインでの取引が増加し、フリマアプリやマッチングサービス、チケット販売サービスなど一般の事業者も与信管理や反社チェック、トラブル防止の一環として取り組まれている。

KYCは、個人を特定する属性情報の確認である「身元確認」と、該当の手続きが本人によるものかを確認する「当人認証」の2つに分かれる。身元確認では、身分証明書などの本人確認書類の確認と反社チェックなどの審査が行われる。当人認証では、IDとパスワードによる認証の他、複数の認証情報要素を組み合わせた多要素認証などで利用者本人であることを確認する。いずれも人(自然人)だけでなく法人などの事業者に対しても同様に行われる。

この本人確認をオンラインで完結する仕組みや技術を「eKYC(オンライン本人確認)」という。

スーパーバイザー (SV)

スーパーバイザー(supervisor)とは、業界や企業によって意味は異なるが、概ね「監督者」「管理者」などの役職を表す。もともとは「管理者」「監督者」「主任、上司」などを意味する英語である。日本では「SV」と略されることがある。

飲食店や小売業などのサービス業では、担当地域の複数店舗を管理、監督し、店長などの現場責任者とその従業員を本部の意向に沿って指導を行う管理職のことである。エリアマネージャーと呼ぶ場合もあるが、スーパーバイザーとエリアマネージャーの役割を分けるケースもある。

コールセンターにおいては、電話を担当するオペレーターを統括的に管理する現場責任者を指す。オペレーターの指導と管理、クレーム対応などが主な役割となる。