ビアバッシュ

ビアバッシュ(beer bash)とは、お酒や軽食を食べながらカジュアルな交流を行うビジネスイベント、懇親会のこと。ビールなどのお酒を飲んだりピザなどの軽食を食べながら、仕事の間柄の仲間や関係者などとワイワイ楽しく行うイベントである。「beer (ビール)」と「bash (賑やかなパーティー)」を組み合わせた造語である。

単なるパーティーではなく、仕事をベースとしたネットワーキングやコミュニケーション促進が根底にある。アメリカのサンフランシスコにあるシリコンバレーを中心に、スタートアップ企業の起業家やエンジニアなどがカジュアルな情報交換や社内外の交流などを図る目的で開催していたことから広まったとされる。3~5分程度の短いプレゼンテーション「ライトニングトーク」を組み合わせて開催されることもある。

FAANG

FAANGとは、Facebook、Amazon、Apple、Netflix、Googleの5企業をまとめた呼称のこと。それぞれの頭文字を取ったもので、読みは「ファング」。

これらのアメリカ企業はIT分野の各市場を席巻して生活に欠かせないプラットフォームとなっており、動向を見逃せない企業である。このような有名で支配的なアメリカのIT領域の大企業をまとめて「Big Tech(ビッグテック)」と呼ぶが、GAFAと同様にその類似表現の一つである。

2013年にアメリカの投資家ジム・クレイマー(Jim Cramer)がCNBCのテレビ番組「Mad Money」にてFacebook、Amazon、Netflix、Googleの4社を「各市場で激しく支配的な企業」として「FANG」と呼んだのが最初である。当時はベアマーケット(下げ相場)であり、英語で肉食動物の牙を意味する「fang」が「ベアマーケット(熊が爪を振り下ろす様子に由来)」に「牙を食い込ますように影響を与えている」ことからそのように称した。クレイマーはその後2017年にAppleを加えて「FAANG」とし、さらにその後NetflixとMicrosoftを置き換えるなどで「MAMAA」の造語を提示している。

UTMパラメータ

UTMパラメータ(utm parameters)とは、Webサイトのマーケティングキャンペーンの効果測定で使用されるURLパラメータのこと。Webサイトに誘導するリンクやトラフィックに付与することで特定キャンペーンによるものであることを判別し、キャンペーンによるコンバージョンや費用対効果の分析を可能にする。グーグルが提供するアクセス解析ツール「Googleアナリティクス」の仕様の一つ。

Googleアナリティクスの前身であるUrchin(アーチン)によって導入され、UTMは「Urchin Tracking Module」の略である。グーグルのドキュメントにおいて「UTMパラメータ」の用語の使用は一部に留まるため、おそらく正式名称ではなく通称である。ドキュメントでは「カスタムキャンペーン (custom campaigns)」「カスタムキャンペーン用のパラメータ」「カスタムURL」の表現が多い。

デジタルマーケティング領域にて広く普及しているため、他ツールでも判別できるものがある。その際、誤用だが「UTMタグ」と呼ばれることもある。

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COGS (cost of goods sold, 売上原価)

COGSとは、cost of goods soldの略で、売上原価のこと。企業会計で用いられる費用区分の一つで、販売した商品に直接関わるすべての費用のこと。業種により売上原価に含める原価の範囲は変わるが、一般的には商品の仕入れ金額、製造費、製造に関わる人件費などの諸経費を含む。売れ残っている商品に関する費用は含まない。

売上高から売上原価を引いた金額は売上総利益(粗利益)として定義される。そのため、企業が営業活動からどれぐらいの利益を上げているのかや商品の価値を評価する際に用いられる。

H/T (hat tip, 感謝, 敬意)

「H/T」とは、「hat tip」もしくは「tip of the hat」の略で、「お礼、敬意」「感謝」「同意」といった意味の英語の略語、インターネットスラングである。「tip one’s hat to」というフレーズは自分の被ってる帽子を片手で少し上げて挨拶する様子から転じて「~に挨拶する、敬意を表す」という意味を持ち、それが略されたものである。小文字の「h/t」や記号を含まない「HT」などの表現もある。

Twitterなどのソーシャルメディア、チャットやショットメッセージといったデジタルコミュニケーションにおいて、相手から何か情報や恩恵を受けたり相手の行動に賛同や敬意を表したりする際などに用いる。

銀の弾丸

銀の弾丸(silver bullet)もしくは銀の弾(ぎんのたま)とは、ビジネス領域においては「解決が困難な諸問題を一撃で解決するような万能な解決策」を意味する比喩表現のこと。ほとんどの場面において「銀の弾などない」として用いられる。

もともとは「狼男や魔女などを撃退できる」という西洋の信仰を元に作られた銀の弾丸のことである。そこから転じて「困難な問題を解決する決め手、特効薬」の意味で用いられるようになった。ただし、広まるきっかけとなったのはアメリカのソフトウェア技術者フレデリック・ブルックス(Frederick Phillips Brooks Jr.)による1986年の論文「No Silver Bullet – essence and accidents of software engineering(銀の弾などない)」である。それ以降のソフトウェア開発やITの領域などで引用される際もほぼ「銀の弾などない」である。

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RTB (reason to believe)

マーケティング領域におけるRTBとは、reason to believeの略で、消費者がそのブランドや商品を信頼するに足る理由や根拠、訴求のこと。消費者が商品やサービスを選ぶ際に感じる「約束された価値」であり、ブランドや企業にとってはその商品を選択してもらうために揃えた説得要素である。機能的な根拠であることが多い。

消費者が商品を選ぶ際、消費者が抱える課題を解決する多くの商品の中から選択することになる。その際、「この商品は○○を多く含んでいるから」「○○で生産された素材を使っているから」「○○%の顧客が効果を実感したから」「これだけの導入実績があるから」といった理由や根拠を元に比較する。そのようなざまざまな理由や根拠がRTBである。

このRTBをもとに、ブランドや企業はタグラインやコピーなどのマーケティングメッセージを構築する。

QA (Quality Assurance, 品質保証)

製造業やシステム・ソフトウェア開発におけるQAとは、「Quality Assurance」の略で、製品や開発物の品質全体を保証し向上させる一連の活動のこと、およびそれに携わる人のこと。「品質保証」。

製品やシステム、ソフトウェアの性能や機能が期待される品質基準を満たしているかを評価するものである。企業や製品によって領域が異なることがあり、企画段階から関与する場合や長期的継続的な品質向上の役割を担うこともある。

日本産業規格(JIS)や電気用品安全法(PSE)といった日本国内の規格やISO9000シリーズなどの国際規格をはじめ、さまざまな規格の中から適切なものを元に品質を評価していく。

QAに携わる職種を「QAエンジニア」、QAに関するソフトウェアテストを「QAテスト」と呼ぶ。職種に関しては業界や企業によって異なったり役割が細分化されていることがあり、「テストエンジニア」「テストセンターマネージャー」といった職種がその役割を担うことがある。

企画段階からもしくは納品後も継続的に品質向上に関わる「QA(品質保証)」に対して、製造の一工程もしくは納品までの品質を評価管理する活動を「QC (Quality Control, 品質管理)」という。

ベンジャミン・フランクリン効果

ベンジャミン・フランクリン効果(Benjamin Franklin effect, Ben Franklin effect, ベン・フランクリン効果)とは、ネガティブな感情を抱いていた相手からの頼み事を引き受けることで、相手への感情や態度がポジティブに変化する心理的傾向のこと。

自分の中にポジティブな感情とネガティブな感情の2つの矛盾する認知を抱いたとき、その不協和を解消するためにどちらかを修正、過小評価するという「認知的不協和」が働いて起きるものである。

18世紀のアメリカの科学者、政治家でアメリカ合衆国の建国の父の一人であるベンジャミン・フランクリン(Benjamin Franklin)による経験が由来となっている。それは、彼がペンシルベニア州議会で議員を務めていたとき、敵対する議員を味方に付けるためにその議員の所有する書籍を数日間貸してほしいと依頼すると、議員の態度が好意的なものに変化し、生涯の親友になったというものである。

ジオブロッキング

ジオブロッキング(geo-blocking, geoblocking)とは、インターネット上のコンテンツ配信の領域において、事業者が国や地域に応じて販売などに制限を加える技術のこと。ユーザーのIPアドレスなどの地理的条件によって、「お住まいの国や地域では利用できません」の通知と共に閲覧や利用を禁止したり制限を設けたりする技術である。ジオフィルタリング(geo-filtering)ともいう。

映像をはじめとした配信コンテンツやゲームなどの事業者は、提供するサービスや製品に応じて国ごとに異なる法律やコンテンツ規制に対応する必要がある。そのため、国や地域によって提供を停止したり制限を設けることになる。サービスによっては表現や価格の変更の際にも用いられる。

この状況を揶揄して「お前の国(には販売しない)」から「おま国」という表現がスラングとして用いられ、ジオブロッキングに関する事象そのものも「おま国問題」などとを表されることがある。

エンタープライズ企業(大企業, エンプラ)

エンタープライズ企業(enterprise)もしくはエンタープライズとは、一般的には法人を分類する際に中小企業(SMB)と区別して「大企業や官公庁」といった従業員規模の大きな企業のことを指す。単に「エンタープライズ」とも呼ぶ。「エンプラ」と略されることもある。

IT製品などの営業や販売における「エンタープライズセールス」「エンタープライズ営業」といった言葉は、この「大企業向けの」の意味である。

もともと「エンタープライズ (enterprise)」は「企業、法人」「法人向けの」を意味する英語である。そのため顧客の分類において「コンシューマー(個人向け)」との区別として「エンタープライズ(法人向け)」を用いることもある。

セールスイネーブルメント

セールスイネーブルメント(sales enablement)とは、営業組織が継続的に売り上げを獲得できることを目的とした横断組織的な人材育成の仕組み化のこと。全体を横断した取り組みであること、ITやSaaSなどテクノロジーを活用したデータ管理に基づく設計であることなどが特徴である。

部門ごとに役割分担や目標管理、手法の改善などを行った場合、分断的になったり部分最適化にとどまったりなどで成長が途中で頭打ち状態になりやすい。全社的に売り上げを最大化する視点に立ち、営業活動に関与するあらゆる部門や領域を含めた営業プロセス全体で設計、管理を行い、継続的に成果を上げられる人材育成の仕組みを構築する、というものである。

SFAやMA、CRMといったツール導入によるデータ収集と整備、組織の見直しと適切な人材のアサイン、営業プロセスの再設計と分析改善サイクルの構築などが取り組みに含まれる。

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プロボノ

プロボノ(pro bono)とは、普段は専門家として働いている人が職業上で培った専門知識やスキルを生かして参加する社会貢献活動のこと、もしくはそのような活動をしている人(プロボノワーカー)のこと。ラテン語で「公益のために」を意味する「pro bono publico」を語源とする。ボランティア活動の一形態。

もともとはアメリカの弁護士が社会的弱者の救済のために無償で法的サービスを提供していたのが始まりである。現在は弁護士に限らず、税理士などの士業やさまざまなコンサルタント、営業、クリエイターなどが自身の専門知識やスキルを提供するボランティア活動となっている。日本では2010年頃から関心や活動が活発になり始めた。

XR (クロスリアリティ)

XRとは、「cross reality (クロスリアリティ)」もしくは「extended reality (エクステンデッドリアリティ)」「X reality (エックスリアリティ)」の略で、現実世界と仮想世界を融合した新しい知覚体験を可能にする技術の総称である。「VR (仮想現実, バーチャルリアリティ)」や「AR (拡張現実)」、「MR (複合現実, ミクストリアリティ)」、「SR (代替現実)」などの技術が含まれる。

VRとARの組み合わせなど、複数の技術を組み合わせたものや境界線のあいまいなものが登場し、それぞれは異なる技術だがこれらを包含した名称が必要となり生まれた言葉である。XRは製造業や医療、教育、エンターテイメントやゲームの領域など、日常生活を始めさまざまな領域で用いられ始めている。

apple-to-apple (同一条件で)

アップルトゥアップル(apple-to-apple, apples-to-apples)とは、比較をする際の「同一条件で」「前提を揃えて」を意味する英語の慣用句、ビジネス用語である。比較や分析を行う際は前提条件を合わせる必要があり、それを求める際などに用いる。

「apple-to-apple」のフレーズは、「比較できないものを比較する」という反対の意味である「compare apples to oranges」「apples and oranges」の表現に由来する。リンゴとオレンジは種や素材などが異なり一般的には比較できないものであり、比較する際には条件を揃える必要があるとして「apple-to-apple」の表現が用いられる。

ツーオーダー

ツーオーダーとは、飲食店において料理を作り置きをすることなく注文を受けてから調理すること。「cook to order, cooked-to-order」の略である。「オーダー形式」。

できたての料理を良い品質で提供でき食品ロスの削減といったメリットもある一方で、作り置きを提供するよりも提供時間が長くなりやすい。ファストフードのハンバーガーショップにおけるフライドポテトやバイキング形式の料理は作り置きのものが多いが、作りたてを注文できたりオーダー形式のバイキングの店舗もある。

QCD (品質, コスト, 納期)

QCDとは、「quality, cost, delivery」の略で、製造業の生産管理における重要な要素「Quality (品質)」「Cost (コスト)」「Delivery (納期)」の頭文字を取ったものである。もともとはイギリスの自動車業界の支援のために開発された経営管理論だったが、現在はさまざまな業界や業務で用いられている。

  • Quality:製品の品質は要件を満たしているか、安定しているか
  • Cost:製品の納品までにかかる費用や原価は適切か、管理できているか
  • Delivery:製品の納期は適切か、品質を維持しつつ納期短縮の取り組みはできているか

Quality、Cost、Deliveryの3つにさらに「Flexibility (柔軟性)」を加えた「QCDF」、「Safety (安全性)」「Service (顧客対応)」を加えた「QCDS」といった発展も見られる。

RN (right now, 今すぐ)

RNとは、「right now」の略で、「今すぐ」「いま」といった意味の英語の略語、インターネットスラングである。「今すぐ○○しないと(したい)」や「いま何してる?」といった状況などで用いる。

チャットやショットメッセージといったデジタルコミュニケーションにてカジュアルな表現として用いられる。

NVM (never mind, 気にしないで)

NVMとは、「never mind」の略で、「気にしないで、心配しないで」「がっかりしないで」「なんでもないよ」といった意味の英語の略語、インターネットスラングである。相手が何かに心配したり謝ってきたときに対して用いたり、自分の発言や行為を「やっぱりなんでもない」「いまのはなかったことにして」と請うときなどに用いる。

ゲームなどのチャットやショットメッセージといったデジタルコミュニケーションにてカジュアルな表現として用いられる。

Q.E.D. (証明終わり)

「Q.E.D.」とは、ラテン語「Quod Erat Demonstrandum」の略で、「以上が証明されるべき事柄であった。(すなわち)証明終わり」を意味する。数学や哲学などで証明の末尾にて記される。読みはアルファベットで「キューイーディー」。

インターネット上のカジュアルな文脈において質問に対する回答を述べた後に得意然と付け加えられることがあるが、本来は議題の事象を改めて提示した上で「以上が証明されるべき事柄であった」の意味を含める必要がある。

「(証明終)」「(証明終わり)」と日本語で記しても問題ない。墓石(tombstone)もしくはハルモス記号と呼ばれる黒い四角■や白い四角□で代用されることもある。