二重価格表示

二重価格表示とは、商品やサービスを販売する際に、「実売価格」と共に「市価」「定価」「自店の旧価格」などを併記してその値引き幅を強調して表示すること。

「根拠のない市価」「架空の希望小売価格」「販売実績のない旧価格」などを表示し、実際よりも著しく有利であると誤認させることは、「不当景品類及び不当表示防止法(景品表示法)」によって禁止されている。

二重価格の表示そのものは景品表示法に違反しないが、実際よりも著しく有利であると思わせる表示であれば「不当表示」として景品表示法違反となる。

二重価格表示 | 消費者庁

スループット

スループットとは、ITや通信の分野においては、コンピューターやネットワーク回線が一定時間あたりに処理できるデータ量のこと、あるいはそのデータ処理能力のこと。通信のスループットの場合は、1秒あたりに転送可能なビット数(bps、kbps、Mbps)を単位に表される。数値が大きいほど、処理能力が高い、あるいは通信回線の速度が速いことを表す。

ビジネス領域においては、製品の売上高から、製品を販売するのにかかった原材料費や輸送費などの変動費を引いた額のことを指す。製品の生産を軸にするのではなく、販売を通して得たキャッシュが重要であり、そのキャッシュを生むスピードへの意識が重要となる。そのため、売上に貢献しない人員や工数、活動は削減すべきものとなる。

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ASMR (自律感覚絶頂反応)

ASMRとは、聞いていて気持ち良いと感じたりオーガズムを感じたりする音や感覚のこと。「音フェチが感じる気持ちよさ」。Autonomous Sensory Meridian Responseの略で、読みは「エーエスエムアール」だが「アスマー」「アズマー」と呼ばれることもある。自律感覚絶頂反応。

食事の際の咀嚼音、耳に吐息がかかるようなささやき声、耳掻きのときのカサカサとした音、パソコンキーボードの打鍵音など、多様な音の種類があり、また感覚にも個人差がある。雨や風、鳥のさえずりといったいわゆる「ヒーリング音」ではなく、日常生活で発する音が多い。

ASMR動画

このような「音フェチが感じる気持ちよさ」を音と映像で動画にしたものは「ASMR動画」と呼ばれ、YouTubeなど動画共有サイトで多く投稿されている。

ASMR – YouTube

正常性バイアス(恒常性バイアス)

正常性バイアスとは、異常事態に直面していながら「自分は大丈夫だろう」「たいしたことにはならない」「きっと安全だろう」と正常の範囲内であると考えて、心の平静を保とうとする心理傾向、認知バイアスの一つ。「恒常性バイアス」「正常化の偏見」。

人間が生きていく上で必要な心の働きである一方で、災害や事故の発生時や危機的な状況に遭った際に、危険や脅威を軽視したり誤報だと捉えたり、安全だと判断してしまうことで、避難や初動対応の遅れの原因となる。

河川の氾濫や火山噴火、見えないところで発生した火災など、異常事態の発生から被害発生までに一定の時間がかかる場合に、正常性バイアスは強くかかるとされる。

ファストカジュアル

ファストカジュアル(fast casual)とは、外食業の業態区分の一つで、ファーストフードとファミリーレストランの中間にあたる業態のこと。ファーストフードよりも高品質で高価格、ファミリーレストランよりも低価格で簡素なサービスかつ短時間で提供される。

ファーストフードが普及した後のアメリカにおいて、「少し高くても、品質が良く安全でおいしい料理を」という消費者意識と需要の変化によって2000年頃から生まれた業態である。ファーストフードを高級化した店舗、ファミリーレストランを低価格化したものなど、店舗形態は多様化しているが、以下の要素を備えていることが多い。

  • 作り置きではなく、できたてでの提供
  • オーガニック食品をはじめとした食材へのこだわり、トッピングなど顧客の嗜好に合わせたカスタマイズ
  • 見せる調理場、おしゃれで居心地良くくつろげる店内

日本で普及しているチェーン店では「フレッシュネスバーガー」「モスバーガー」「サブウェイ」などが該当するが、ファーストフードとして捉えられることも多い。2016年前後からの「シェイクシャック」「カールスジュニア」「ウマミバーガー」といった外資系ハンバーガーチェーン、タコスやサラダ、スープなどの業態でもファストカジュアルは多く見られる。

置き配

置き配とは、利用者があらかじめ指定した場所に配達事業者が非対面で宅配物を配達する方法、サービスのこと。利用者は、在宅や不在宅にかかわらず、玄関先など指定した場所や簡易型宅配ボックスを介して荷物を受け取れる。

インターネット通販(EC)市場の成長と共に宅配物の取扱量が大きく増加し、宅配物の再配達が配送事業者のドライバーに大きな負担となってきた。置き配であれば、ロッカー型宅配ボックスの備わっている物件でなくても再配達を軽減できる。

一方で、宅配物の盗難や破損、配達伝票からの個人情報漏洩などのリスクがある。ECや通販事業者は保障や返品等の対応を取っていることが多い。

日本では2019年頃から注目されるようになり、アマゾンや楽天など大手のインターネット通販事業者などが取り組みを推進している。

CAC(顧客獲得単価)

CACとは、Customer Acquisition Costの略で、顧客一人あたりの獲得費用のことである。顧客獲得単価、顧客獲得コスト。広告費や販促費など、営業やマーケティングにかかったすべてのコストが対象となる。

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リフレーミング

リフレーミング(reframing)とは、物事をこれまでとは違う視点や枠組みで見ること。あるいは、そうすることによって気分や感情に変化が生じること。

これまでの考え方とは異なるアプローチをしたり、視点や解釈を変えたりすることで、心理的な受け止め方に変化を与えてよりポジティブな感情にすることを目的とすることが多い。

例えば、コップに水が半分入っているとき、「半分しか入っていない」という視点では不満や不足を感じて悲観的になるが、「半分も入っている」という視点では満足や希望を感じることができる。同じ対象でありながら、視点や枠組みを変えることで、物事の感じ方を変えられるというものである。

詫び石

詫び石とは、ソーシャルゲームにおいて、何らかの障害やメンテナンス、不具合などが発生してユーザーに不便を強いた際に、運営側から「お詫び」として無償で配布されるゲーム内通貨のこと。読みは「わびいし」。インターネットスラングである。

ガンホー・オンライン・エンターテイメントが運営するゲームアプリ「パズル&ドラゴンズ」において、2012年5月の障害の際に緊急メンテナンスのお詫びとして本来なら有料アイテムである「魔法石」を配布したのが発端である。

他のソーシャルゲームにてお詫びとして配布されるアイテムも「詫び石」と呼ばれるだけでなく、企業が不祥事や障害などを起こして利用者に迷惑をかけた際などに、謝罪の形として利用者が要求するものの通称として用いられることもある。

ディスコン

ディスコンとは、製造や販売、提供が中止になることを意味する日本のビジネススラング。これまで製造、提供されていた製品やサービスが製造中止(廃番)や提供中止になったり、ソフトウェアなどの製品サポートが終了になったりすることを指す。

「中止、中断、終了」を意味する英語「discontinued(ディスコンティニュード)」が略され、日本語化した表現である。「○○がディスコンになる」などと用いる。英語ではそのような省略はされない。