ファストカジュアル(fast casual)とは、外食業の業態区分の一つで、ファーストフードとファミリーレストランの中間にあたる業態のこと。ファーストフードよりも高品質で高価格、ファミリーレストランよりも低価格で簡素なサービスかつ短時間で提供される。
ファーストフードが普及した後のアメリカにおいて、「少し高くても、品質が良く安全でおいしい料理を」という消費者意識と需要の変化によって2000年頃から生まれた業態である。ファーストフードを高級化した店舗、ファミリーレストランを低価格化したものなど、店舗形態は多様化しているが、以下の要素を備えていることが多い。
- 作り置きではなく、できたてでの提供
- オーガニック食品をはじめとした食材へのこだわり、トッピングなど顧客の嗜好に合わせたカスタマイズ
- 見せる調理場、おしゃれで居心地良くくつろげる店内
日本で普及しているチェーン店では「フレッシュネスバーガー」「モスバーガー」「サブウェイ」などが該当するが、ファーストフードとして捉えられることも多い。2016年前後からの「シェイクシャック」「カールスジュニア」「ウマミバーガー」といった外資系ハンバーガーチェーン、タコスやサラダ、スープなどの業態でもファストカジュアルは多く見られる。
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