CACとは、Customer Acquisition Costの略で、顧客一人あたりの獲得費用のことである。顧客獲得単価、顧客獲得コスト。広告費や販促費など、営業やマーケティングにかかったすべてのコストが対象となる。
目次
CACの計算式と種類
CACは月や四半期、年といった一定期間を定めて、以下の計算式で算出される。
CAC = コスト(広告費、販促費、人件費等) / 新規顧客獲得数
またCACは以下の3つに分類でき、それぞれで取るべき施策は変わってくる。Paid CACで見ることが多い(有料CACとも呼ばれる)。
- Organic CAC:非有料チャネルでの顧客獲得単価
- Paid CAC:有料チャネルでの顧客獲得単価。「有料CAC」
- Blended CAC:上記2つを含めた顧客獲得単価
LTV / CAC > 3x
一般的にはCACはLTV(顧客生涯価値)を上回っている必要がある。そのような1顧客あたりの収益性をユニットエコノミクスといい、健全なユニットエコノミクスは「LTV / CAC」が3以上、かつCACの回収期間(CAC Payback Period)が12か月間以内の状態であるとされる。
CACとCPAの違い
「CAC (Customer Acquisition Cost)」に対して、インターネット広告の領域では「CPA (Cost Per Acquisition)」と呼ばれることが多い。いずれも日本語では「顧客獲得単価」と呼ばれるが、一般的にはCACはプロジェクト全体としてあらゆるコストを対象にするのに対し、CPAは施策レベルで広告出稿費用を対象にする。