ダイナミックプライシング(価格変動制)

ダイナミックプライシング(dynamic pricing)とは、需要と供給などに合わせて価格を変動させること。「動的価格調整」「価格変動制」などとも呼ばれる。

需要が高い時期、時間帯、曜日は価格を高くして需要をコントロールし、収益の最大化を図ることができる。一方で、需要が減少する時期は価格を低くすることで、需要を喚起できる。このように需給状況に応じて価格を変動させ、需要を調整できる。

航空料金、ホテルや旅館の宿泊料金などで古くから見られ、最近では電気料金やスポーツ観戦チケット、タクシー配車サービスなどでも導入が始まっている。また、販売や在庫の状況、天候や周囲のイベント開催状況、競合やSNSといったさまざまな市場状況のデータをAIが分析、判断して動的にリアルタイムで価格を決定していく仕組みも整いつつある。