ハイコンテクスト(high-context)とは、コミュニケーションや意思疎通を図るときに、前提となる文脈(言語や価値観、考え方など)が非常に近い状態のこと。民族性、経済力、文化度などが近い人が集まっている状態。
コミュニケーションの際に互いに相手の意図を察し合うことで、「以心伝心」でなんとなく通じてしまう環境や状況のこと。「ハイコンテクスト文化」や「ハイコンテクストな社会」などとして使われる。
日本の文化は、「空気を読む」などのように文脈理解が重視されるハイコンテクストな文化とされる。
ハイコンテクストに対して、より言語に依存したコミュニケーション文化のことを「ローコンテクスト」という。「ハイ」と「ロー」という表現を用いるが、優劣を表すものではない。
アメリカの文化人類学者エドワード・T・ホール(Edward T. Hall)が1976年に著書『Beyond Culture(文化を超えて)』で提唱した。
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