リトルプレスとは、個人や少人数によって自主制作され、流通までを自ら手掛けた少部数発行の出版物、冊子、雑誌のこと。出版社が企画制作する書籍とは異なり、自分たちが興味を持っているテーマについてお気に入りの体裁で制作した冊子である。数枚の紙を二つ折りにしてホッチキスで留めただけの簡易なものから町の印刷工房に依頼して制作するものまで多様なものがあり、サイズや形状、製本方法に明確なルールはない。
一般の書店で販売されることは稀で、雑貨店やカフェなどで販売、配布されることもある。「ZINE(ジン)」「小出版」と同義。「同人誌」もリトルプレスの一種と言える。分類として「リトルプレス」「ZINE」「同人誌」などの間に明確な違いはなく、各人が自身による出版物をどう呼ぶかによって左右される。リトルプレスやZINEはおしゃれでかわいい体裁のものが多く、また女性によるものが多い。
自費出版は「出版のための経費を自ら負担する出版」であり、出版物そのものとしては商業出版との違いはなく、自由な体裁であるリトルプレスとは異なる。