ロスジェネ

ロスジェネあるいはロスジェネ世代とは、日本のバブル経済崩壊後に始まった約10年間の就職難の時代に就職活動をした世代のこと。1970年~1982年頃に生まれた世代が該当し、約2千万人に上る。「氷河期世代」。

朝日新聞が2007年に掲載した記事にて、「バブル崩壊後の就職氷河期に就職活動をした世代」に多いフリーターやニート、引きこもり、派遣労働者、就職難民たちを総称する言葉として用いたのが始まりとされる。しかし現在は、バブル崩壊後の就職難を経験した世代全体を指して「ロスジェネ」と呼ぶことが多い。

この世代は確かな就職先が少なく、アルバイトや派遣、契約社員など不安定な働き方を余儀なくされ、その後の正規雇用の道を断たれる人も多く出た。

一方で、生活や仕事においてアナログからデジタルへの変遷を最先端で経験してきた世代であり、デジタルネイティブではなくアナログとデジタルの両方を理解できる貴重な世代でもある。

もともとは「ロスト・ジェネレーション」の略である。本来の「ロスト・ジェネレーション」の意味は、第1次世界大戦後に活躍したヘミングウェイ、フィッツジェラルド、フォークナーなど米国人作家に代表される世代「失われた世代」であるが、「ロスジェネ」と称される場合は日本の「氷河期世代」を指していることがほとんどである。