マージンミックス(相乗積管理)

マージンミックスとは、粗利益率の高い商品と低い商品を組み合わせて販売することで、全体の粗利益率を向上させる販売方法のこと。「相乗積管理」「粗利ミックス」とも呼ばれる。

流通業界などでは商品ごとに原価率が異なるため、マージンミックスを用いると全体の粗利益率を一定水準に維持向上できるメリットがある。

マージンミックス(相乗積管理)のためには、各商品が全体の利益にどれだけ貢献しているかを把握する必要がある。「相乗積」はもともと「複数の計算結果を掛け合わせた数値」の意味だが、流通業界などにおいては「各商品の利益への貢献度」を示す指数として用いられる。この意味での「相乗積」は「利益相乗積係数」である。

相乗積(利益相乗積係数)の計算式

「相乗積(利益相乗積係数)」は以下の計算式で算出される。

相乗積(利益相乗積係数) = 商品の粗利益率 × 商品の売上構成比

相乗積(利益相乗積係数)の計算例

各商品の相乗積の合計が、全体の粗利益率に等しくなる。

商品 粗利益率 売上構成比 相乗積
商品A 30% 20% 6.0%
商品B 20% 30% 6.0%
商品C 15% 50% 7.5%
合計 100% 19.5%