サブオービタル飛行(弾道飛行)

サブオービタル飛行(sub-orbital flight)とは、砲弾のように放物線の軌道を描く飛行のことで、一般的にはそのような飛行形態のロケットや弾道ミサイルによる飛行を指す。宇宙開発の領域においては、地上を出発して高度約100kmまで上昇した後、地球周回軌道(オービタル)に乗らずに弾道軌道を描いて地上へ帰還する飛行のことを指す。「弾道飛行」「準軌道飛行」ともいう。

宇宙空間での滞在は数分程度であり、地球を周回するオービタル飛行と比べて容易で安価に飛行できるため、古くから研究開発されてきた。1961年のマーキュリー計画での飛行が、最初の有人によるサブオービタル飛行である。

現在は、民間企業も開発に参入し、宇宙旅行などでの商業利用としても進められている。サブオービタル飛行による宇宙旅行は「サブオービタル旅行」と呼ばれる。

引き合い

引き合いとは、一般的には「互いに引っ張り合うこと」「参考として例えを出すこと」の意味だが、ビジネスや営業の側面においては取引を想定した問い合わせのことを指す。製品やサービスの詳細や条件の確認、在庫の確認、見積もりの依頼など、電話やWebサイト経由で来る、商談前の初期の問い合わせである。商品の販売の場合は、注文そのものを指すこともある。

「引き合いが来る」「引き合いが多い、強い」といった表現で用いる。

信頼区間

信頼区間(confidence interval)とは、全数調査ができないなどにより調査結果の精度を知るために、母集団の平均(母平均)を統計的に推定する際などに設けられる幅、区間のこと。信頼係数(信頼度)のもとで母集団がその範囲に含まれると推定される区間である。英語の「confidence interval」から省略した「CI」で表すこともある。

また、このようにして信頼区間を統計的に推定することを「区間推定」という。

例えば、「95%信頼区間(95%CI)」とは、100回の標本調査を行えば95回はこの範囲に母平均があることを意味する。95%信頼区間よりも99%信頼区間の方が信頼区間の幅は大きい。

  • 95%信頼区間(95%CI):100回の標本調査を行えば95回はこの範囲に母平均がある
  • 99%信頼区間(99%CI):100回の標本調査を行えば99回はこの範囲に母平均がある

一般的に、標本の大きさ(サンプルサイズ)のnが大きいほど、信頼区間の幅は狭くなる。

信頼係数

信頼係数(confidence coefficient)とは、統計的に信頼区間を推定する区間推定の際に、母集団の平均(母平均)が信頼区間の範囲に含まれる確率のこと。

信頼係数は、値「1-α」、もしくは%で表す際は「100(1-α)%」と表記する。一般的には95%もしくは99%の信頼係数で信頼区間を設ける。

「信頼水準(confidence level)」「信頼度」とも呼ばれる。「信頼度」は他分野にて異なる意味で用いられるため、誤解を避ける必要がある場合は「信頼係数」を用いた方がよい。

レジリエンス

レジリエンス(resilience)とは、非常に困難な状況においても柔軟に適応して立ち直り、生き延びようとする力や強さ、柔軟性のこと。自発的な回復力、復元力。困難によるストレスを押さえ込んだり回避したりするのではなく、いかに逆境を乗り越えて回復するかという自発的な力のことである。

環境の変化に対する精神や身体の適応能力の一つとして、心理学や精神医学のみならず。組織や経営の領域でも用語として用いられる。

第二次世界大戦中のナチス・ドイツによるユダヤ人大虐殺により、ホロコーストで孤児になった子どもたちを追跡調査する中で注目され始めた。その後、時代の変化とともに成人も含むPTSDなどの精神疾患に対する取り組みの中で広まった。

レリバンシー(レレバンシー)

レリバンシー(relevancy)あるいはレレバンシーとは、マーケティングの領域においては、広告や情報の関連性、高い興味関心の度合いという意味で用いられる。

広告や情報、メッセージが特定の消費者にとって興味関心が高く、嗜好の近い話題やトピックスであれば、より購入やアクション、コンバージョンにつながりやすいレリバンシー(関連性)を持っている、といえる。より「個」の消費者に興味関心にパーソナライズされた関連性である。一方で、レリバンシーが強くなるほど、幅広い消費者の興味関心には見合わなくなる。

フリークエンシー(購入頻度)

フリークエンシー(frequency)とは、マーケティングにおいては顧客が一定期間に累計何回購入したかという購入頻度を表す指標である。購入頻度が多い顧客は優良顧客と捉える。3つの指標軸を用いて顧客を分類する顧客分析の手法「RFM分析」の指標の一つ(残り2つはリーセンシー[recency] とマネタリー[monetary])。

また、デジタルマーケティングやインターネット広告の領域においては、ユーザーが一定期間に何回該当の広告に接触したのかという広告の接触頻度(接触回数)を表す。広告接触の「深さ」を示し、「広さ」を示す「リーチ」とともに広告運用上の重要な指標の一つである。運用型広告では広告配信時に、ユーザーに表示される回数を制限するフリークエンシーキャップを設定することができる。

GRP (延べ視聴率)

GRPとは、gross rating pointの略で、一定期間に流された特定のテレビCMの視聴率の合計、累計のことである。「延べ視聴率」ともいう。主にスポットCM(テレビ局が定めた時刻に挿入される、特定番組を指定できないCM枠)の契約の際などに、出稿量や媒体露出量を表すために目安として用いられる単位、指標である。テレビCMの投資の規模や効果を測る指標の一つ。

視聴率1%の番組にテレビCMを1本出稿すれば、1GPRとなる。視聴率はかつては世帯視聴率を用いたが、2018年より関東で個人視聴率が採用され、その後個人視聴率の採用地区が増えている。

通常あまり行わない「%で表される数値の足し上げ」であり、本来の単位は「%」であるが、「200GRP」のように表すことが多い。

BFCM (Black Friday, Cyber Monday)

BFCMとは、「Black Friday, Cyber Monday」の略で、小売業などの年末商戦であるブラックフライデーサイバーマンデーの総称のこと。

ブラックフライデーはアメリカ合衆国の祝日「感謝祭(サンクスギビング、11月の第4木曜日)」の翌日の金曜日で、サイバーマンデーはその翌週の月曜日であり、どちらも小売業などの年末商戦の重要な日となっている。そのため、この感謝祭後の金曜日から月曜日までの時期の総称を、「BFCM」と呼ぶようになった。

クリスマスのように宗教色がなく、この時期のホリデー・ショッピング・シーズンを表す代替表現の一つとして用いられる。

ハウスリスト

ハウスリストとは、企業がさまざまな営業活動やリードジェネレーションで収集した見込み顧客と既存顧客のリストのことを表す。展示会での名刺交換、イベントやセミナーへの申し込み、Webサイトからの資料請求、商品購入や契約などにより得られた顧客リストである。氏名、企業名、役職などに加え、電話番号やメールアドレスなど連絡可能な情報を含む。

他社が管理していたり匿名かつ不特定多数の人のリストなどではなく、自社が管理し、かつ自社に興味関心や関係性を持っている顧客のリストである、というところからハウスリストと呼ばれる。既存顧客を除いて、見込み顧客のみを対象とする場合もある。

新製品の販売時などに効果的な営業活動が見込める重要なリストの一つである。