#FBF (Flashback Friday)

「FBF」とは、「Flashback Friday(フラッシュバックフライデー)」の略で、英語で「振り返る金曜日」という意味の言葉である。InstagramやTwitterなどソーシャルメディア(SNS)のハッシュタグ「#FBF」として、金曜日に自分の昔の写真や思い出の写真を投稿する際に用いられる。欧米のセレブリティのアカウントがよく用いるが、一般人にも広く利用されている。

ハッシュタグとしては「#FBF」「#fbf」「#FlashbackFriday」の他、省略した「#ff」も用いられる。

もともとは、木曜日にハッシュタグ「#TBT (#ThrowbackThursday)」を付けて自分の昔の写真や思い出の写真を投稿する文化が生まれ、木曜日に投稿し忘れた際に「#FBF (#FlashbackFriday)」でも同様の投稿をするようになったとされる。現在は木曜日と金曜日のいずれも昔の写真を投稿する曜日になっている。

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SBU(戦略事業単位)

SBUとは、Strategic Business Unitの略で、企業戦略を実現する上で、独自の競合と顧客が存在するために各事業部門の戦略面の調整を図る目的で設けられる事業の集合体、もしくはそのような組織のこと。経営資源の配分や事業部門間の連携調整を行い、効果的な企業戦略の推進、実行を図る。「戦略事業単位」「戦略的事業単位」「戦略ビジネス・ユニット」ともいう。

SBUの形態は企業によってさまざまで、横断的なものや大きな特定カテゴリーのみで設けられたりするが、通常の組織階層にとらわれない部分組織である。「生産/営業/経理/人事」のような機能的な編成や「国内/アジア/欧米」といった市場別の編成ではなく、例えば「消費者向け機器/事業者向け機器/(両者にまたがる)ロボットAI事業」のように戦略を軸にして区分した単位である。

アメリカのGE社(ゼネラルエレクトリック社)がそれまでの多角化戦略によって引き起こされた事業の乱立と収益性低下から脱却するために、1970年に取り組んだ組織改革でSBUは初めて導入された。

競争地位別戦略(リーダー/チャレンジャー/フォロワー/ニッチャー)

競争地位別戦略(Kotler’s Competitive Positions)とは、1980年にフィリップ・コトラー(Philip Kotler)が提唱した競争戦略の理論で、業界や市場における立場ごとの戦略目標を提示したもの。マーケットシェアの観点、量的経営資源と質的経営資源の大小から、企業をリーダー、チャレンジャー、フォロワー、ニッチャーの4つに類型化し、それぞれの競争地位に応じた戦略目標を提示している。

コトラーの競争地位別戦略

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70:20:10の法則

70:20:10の法則(70:20:10 Model for Learning and Development)とは、人材育成の領域で言及される法則で、社員が成長する際に効果的な要素は「70%が経験、20%が薫陶、10%が研修」である、というもの。70%が課題への挑戦経験から、20%が上司や周囲によるアドバイスやフィードバックから、10%が研修や講義から、というものである。

  • 70%:経験(On-the-job Experience)。課題への挑戦経験から
  • 20%:薫陶(Near-the-job Experience, Informal Learning)。上司や周囲によるアドバイスやフィードバックから
  • 10%:研修(Off-the-job Experience, Formal Learning)。研修や講義から

Michael LombardoとRobert Eichingerが1996年に「The Career Architect Development Planner」で発表した。その後アメリカの調査会社によっても同様の結果が出たとの報告もある。

しかし、数字の根拠が疑わしいという指摘も多い。70:20:10の法則を実証できないという調査結果もあり、根拠が適切ではなく実際の学習経験の割合ではない概念的なモデルであるともいわれる。

fka (f/k/a, formerly known as, 旧名)

「fka」とは、「formerly known as」の略で、「以前は~として知られていた」「旧名、旧称」を意味する英語である。過去の名称や通称を併記する際に用いる。大文字の「FKA」の表記や、スラッシュで区切る「f/k/a」の表記もある。

正式名称とは異なるが、現在も使用される別名や別称を併記する際は、「as known as」「aka」「a.k.a.」を使用する。

TAC(トラフィック獲得コスト)

TAC(Traffic Acquisition Cost)とは、Googleをはじめとした検索エンジンやITプラットフォームを提供する企業が、トラフィックやユーザーを獲得するために、サードパーティの検索エンジン企業やブラウザーベンダー、提携企業、アフィリエイターなどに送客費用として支払うコストのこと。「トラフィック獲得コスト」。プラットフォーマーとしては売上を上げるうえで必要なコストの一つである。

売上に対するTACの割合が増減しているかは利益に直結する要素のため、会計上の重要な財務指標として投資家や証券アナリストは捉えている。

GTM戦略 (Go-To-Market戦略)

GTM戦略(go-to-market strategy)もしくはGo-To-Market戦略とは、企業が新製品を投入する際に計画するアクションプランのこと。どのように顧客にアプローチして営業活動やマーケティング活動を展開していくかを取りまとめたもの、あるいはその概念のことである。製品の市場投入戦略。

市場に対して新商品を投入する際、次に挙げるようなマーケティングや営業のあらゆる要素を整理し、ロードマップとして青写真を描くことで、価値の提供と顧客満足を確実に獲得していこうというものである。

  • 製品の選択
  • 市場の選択、競合の把握
  • ターゲットの選択、顧客ニーズの把握
  • 製品のポジショニングと価格設定
  • 流通チャネルの選択
  • マーケティングの戦略と戦術、KPI設計

ビジネスプランと類似するが、製品の投入に焦点を当てたものがGTM戦略である。

シュリンクする

「シュリンクする」とは、英語で「縮む、縮小する、圧縮する」などを意味する「shrink」に由来する言葉で、物事やプロジェクトの規模が縮小したことを表す日本のビジネス用語である。市場規模が縮小したり、業界において地位などが低迷した様子を表したりする際に用いる。

対義語として、プロジェクトの規模が拡大することを日本のビジネススラングで「スケールする」という。

「シュリンク」は他にも、物流の領域においては透明フィルムによる商品のパッケージ方法を「シュリンク包装」と呼んだり、IT業界においては部品や基板などの小型化もシュリンクと呼ばれる。

CPA(顧客獲得単価)

CPAとは、Cost Per Acquisitionの略で、顧客一人あたりの獲得費用のことである。主にインターネット広告の領域やキャンペーン施策に対して用いることが多く、新規顧客獲得にかかった広告出稿費用が対象となる。

一般的にはCPAが上昇すると利益が小さくなるため、CPAを一定レベルに抑えつつ、コンバージョンやトラフィックの拡大を図る広告運用が重要となる。

Webサイトやランディングページ、キャンペーンのコンバージョンに対して用いられる指標で、お問い合わせや資料請求、セミナー申し込み、商品購入など、さまざまなコンバージョンやアクションが対象になる。そのため必ずしも新規顧客獲得ではない場合もあり、「Cost Per Action」の略とされることもある。

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アロケーション

アロケーション(allocation)とは、割り当てや配分を意味する英語だが、ビジネスにおいては理想の状態あるいは求められた状態になるように、予算や資源を分割して適切に割り当てることを意味する。

資産運用の領域においては、運用する資金を株式や債券などにどのような割合で投資するのかを決めることを指す(アセット・アロケーション、資産配分)。ビジネスの領域においては、予算をどのような配分で割り当てるのか、運用するのかという意味で用いる(予算アロケーション、コスト・アロケーション)。「アロケ」と略されることもある。