CPE (Cost Per Engagement)

CPEとは、Cost Per Engagementの略で、1エンゲージメントあたりのコストを表す指標のこと。主にTwitterやFacebookなどソーシャルメディアの広告や、Google AdWordsのエンゲージメント広告を利用した際に用いることが多い。

エンゲージメントの定義は、広告やソーシャルメディア(SNS)によって異なり、多くはユーザーのアクション、反応を指す。

Twitterであれば投稿への各クリック数、返信、リツイート、いいね、フォローなど、Facebookであれば投稿へのいいね、コメント、シェア、クリックなど、Googleエンゲージメント広告であれば広告にカーソルを合わせて広告ユニット展開、動画再生、コンテンツをタップなどが、エンゲージメントに該当する(各SNSサービスのエンゲージメントの定義の詳細は「エンゲージメント率」を参照)。

エンゲージメントが発生するタイミングで課金される広告のことを、CPE広告と呼ぶ。

エンゲージメント率

エンゲージメント率とは、SNSやソーシャルメディア上のマーケティング活動において、投稿に対してユーザーがどれだけ反応(アクション、エンゲージメント)を示したかを表す指標のこと。

「エンゲージメント数(=反応数、アクション数)」には、投稿への「いいね!」やシェア、コメントなどが含まれるが、その定義はSNSサービスごとに異なる。そのため、エンゲージメント率の算出方法もSNSサービスやサードパーティベンダーによって異なる。

本来「エンゲージメント」の意味は、ポジティブ反応やネガティブ反応の両方を含む積極的な関与ことである。SNSやソーシャルメディアの登場以降は、そこで展開されるマーケティングの効果測定の指標の一つとして「エンゲージメント率」は用いられている。

エンゲージメント率は、効果測定指標の実態としては「SNSアカウントによる投稿への反応率、アクション率」のことである。ここでも基本的にはポジティブな反応もネガティブな反応も両方を含む。

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ヒーローイメージ(ヒーロー画像)

ヒーローイメージ(hero image)あるいはヒーロー画像とは、Webサイトのファーストビューにて、画面を全面に覆い尽くすように配置した大きなサイズの写真やグラフィック要素のこと、あるいはそのレイアウトのこと。同様に配置した動画を「ヒーロームービー」、それらの総称を「ヒーローヘッダー」「ヒーローエリア」と呼ぶこともある。

最初に目に飛び込んできたWebサイトのデザインによって印象を決定づけ、視覚的に訪問ユーザーの関心を引くことができる。

ヒーローイメージは、Webサイトの内容と目的を一瞥で理解できるようにしなければならない。そのためには感情に訴える画像や意味を持ったメッセージが必要で、同時に画像の速い読み込み速度も担保しなければならない。

CRO (Conversion Rate Optimization)

CROとは、Conversion Rate Optimizationの略で、Webサイト訪問者のコンバージョン率を高める改善施策や仕組み、あるいはツールのこと。「コンバージョン率最適化」。読みは「シーアールオー」。

訪問者の直帰や離脱を防いだり、再訪問を促したりしてコンバージョン率を高めることで、集客を増やさなくてもコンバージョン数や売上を増加できる。

キャンペーン向けランディングページを改善してより成果を出しやすくする改善手法「ランディングページ最適化(LPO)」、フォームでの入力アシストや離脱減少に向けた取り組みあるいはそれを実現するツールの「入力フォーム最適化(EFO)」なども、広義にはこのCROに含まれる。

LPOやEFOの他に、A/Bテストやヒートマップ分析、ECサイトなどにおけるレコメンド、シナリオごとに誘導するWeb接客ツールやマーケティングオートメーションの一部機能、サイト表示速度改善なども、CROに内包される。

カクテルパーティー効果

カクテルパーティー効果(cocktail party effect)とは、たくさんの人が談笑しているパーティーのような中で、会話や雑音の中からでも「自分が関係していること」「自分が興味のある内容」をきちんと聞き取れる現象のこと。音声情報を無意識に選択して聞き取る「音声の選択的聴取」のこと。

1953年に心理学者のエドワード・コリン・チェリー氏(Edward Colin Cherry)によって提唱された。

カクテルパーティー効果は脳の「選択的注意」によって生じ、これは聴覚だけでなく視覚などでも発生する。

ARPPU(1有料ユーザーあたりの平均売上)

ARPPUとは、Average Revenue Per Paid Userの略で、オンラインサービスなどにおける1有料ユーザーあたりの平均売上を表す指標のこと。読みは「エーアールピーピーユー」。

ARPPUは無料ユーザーと有料ユーザーを擁するサービスで用いられる指標で、無料ユーザーによる売上は考慮されない。無料ユーザーと有料ユーザーといった会員区別がないサービスの場合は、1ユーザーあたりの平均売上を表す指標「ARPU (Average Revenue Per User)」を用いる。

ソーシャルゲームやオンラインゲームなどでよく用いられる指標で、1か月単位の月次だけでなく、より短いサイクルの週次や日次でその推移を追うことも多い。

ARPU(1ユーザーあたりの平均売上)

ARPUとは、Average Revenue Per Userの略で、通信サービスやWebサービスなどにおける1ユーザーあたりの平均売上を表す指標のこと。読みは「エーアールピーユー」。「アープ」と呼ぶこともある。

もともとは携帯電話キャリアなど通信事業者で用いられていた指標だが、SaaSなどWebサービスやアプリなどでも用いられるようになった。1か月単位で表すことが多く、1か月間に利用者一人あたりいくら売り上げているかを表している。サービスの健全性を測る指標の1つ。

単純に利用者あたりの売上を表す際はARPUが用いられるが、無料ユーザーと有料ユーザーを擁するサービスの場合、ARPUでは会員種別ごとに区別ができない。その際は「1有料ユーザーあたりの平均売上」を表す指標「ARPPU (Average Revenue Per Paid User)」を併用して用いる。

1ユーザーあたり複数端末で利用できるサービスや1契約にて複数ユーザーが利用できるサービスの場合は、契約単位である「ARPA (Average Revenue Per Account)」の方が適切である。

MAU(月間アクティブユーザー数)

MAUとは、Monthly Active Usersの略で、主にWebサービスやアプリなどで月1回以上サービスを利用したユーザー数を表す指標のこと。月間アクティブユーザー数。読みは「エムエーユー」。

その時点での利用を反映したMAU(月間アクティブユーザー数)は、サービスの利用規模や利用実態を表す指標としてよく用いられる。高い頻度で利用されるサービスであれば、DAU(デイリーアクティブユーザー数)WAU(週間アクティブユーザー数)を利用する。

登録会員数や総ダウンロード数といった指標では、サービス登録後に一度も利用しなかったユーザーや利用を停止した休眠ユーザーを含み、サービスの利用規模や利用実態を表すには適していない。MAUやDAUといったアクティブユーザー数や、アクティブさを測る「DAU/MAU比率」や「MAU/DL」を用いることで、利用の実態を把握できる。

MAUは、ユーザー登録やログインをして利用するサービスで用いられる指標である。そのため、デバイスや端末が異なっても重複してカウントしないことが求められる。一般的なWebサイトのようにログインせずに利用するサービスでは、MAUではなくユニークユーザー数やユニークブラウザー数の指標を用いる。

KOL (Key Opinion Leader)

KOLとは、Key Opinion Leaderの略で、中国の消費者の購買意志決定に影響力を持つインフルエンサーのことを主に指す。ソーシャルメディアにおいて、特定のカテゴリーやジャンルに特化して影響力を持つことが多い。もともとは医療業界で製薬企業の販売促進に影響力を持つ医師などの専門家のことだった。

フォロワー数の多いWeiboやWeChatのアカウントや、動画SNSのMiaopai(秒拍)のアカウント、著名なブロガーなどが該当する。市場規模が大きく、フォロワー数が1億を超えるようなKOLも多く存在する。

マスメディアの情報がそれほど大きな信頼を得ていない中国では、KOLを活用したマーケティングやプロモーションが普及し、消費者も専門的な新しい情報を得るためにKOLアカウントをフォローしている。

幅広い情報を扱いより消費者に近い立場のインフルエンサーは「KOC (Key Opinion Consumer)」と呼ばれる。

ソーシャルグラフ

ソーシャルグラフ(social graph)とは、Web上の関係あるいはソーシャルメディア上の人間関係やその関係図のこと。

友達関係、知り合い関係、フォロワー関係などが該当する。代表的な例として、「Facebook」「Twitter」などのSNS(ソーシャルネットワークサービス)が挙げられる。「いいね」やコメント、情報や体験の共有などの機能が、その関係性を促進し、ソーシャルグラフを形成する。

アメリカのプログラマーBrad Fitzpatrickが2007年に提唱した。

一方で、人の趣味や嗜好、興味関心を軸としてつながる仕組みや関係性のことを「インタレストグラフ」という。料理を軸にしてつながる「クックパッド」、飲食の趣味嗜好でつながる「食べログ」、利用しているコスメごとにつながる「@cosme」などが、インタレストグラフ系のサービスの代表例として挙げられる。

ソーシャルメディアが一般に普及したことで、インタレストグラフとソーシャルグラフの境目はあいまいになり、互いに作用し合う関係になっている(ソーシャルウェブ)。実際の社会と同様、趣味嗜好で人間関係が形成されることもあれば、人間関係を起点に同じ趣味嗜好になるケースもある。

インタレストグラフ

インタレストグラフ(interest graph)とは、人の趣味や嗜好、興味関心を軸としてつながる仕組みや関係性のこと、またはその関係図のこと。モノやコト、趣味などを共通項として形成される。

料理を軸にしてつながる「クックパッド」、飲食の趣味嗜好でつながる「食べログ」、利用しているコスメごとにつながる「@cosme」、動画の趣味嗜好でつながる「YouTube」「ニコニコ動画」などが、インタレストグラフ系のサービスの代表例として挙げられる。

一方で、Web上の関係、あるいはソーシャルメディア上の人間関係やその関係図のことを、「ソーシャルグラフ」と呼ぶ。友達関係、知り合い関係、フォロワー関係などが該当する。代表的な例として、「Facebook」「Twitter」などが挙げられる。

ソーシャルメディアが一般に普及したことで、インタレストグラフとソーシャルグラフの境目はあいまいになり、互いに作用し合う関係になっている(ソーシャルウェブ)。実際の社会と同様、趣味嗜好で人間関係が形成されることもあれば、人間関係を起点に同じ趣味嗜好になるケースもある。

パーマリンク(恒久リンク)

パーマリンク(permalink, permanent link)とは、Webサイトの各ページに個別に付与された固定のURLのこと。恒久的、半永久的なURLという意味で、「パーマネント」(permanent)と「リンク」(link)が掛け合わされた造語である。「恒久リンク」ともいう。

2000年頃から興隆したブログサービスにて、ブロガーが他の投稿記事へリンクを張る際の利便性が高くなるようにと、ブログの各投稿記事やカテゴリー一覧ページのURLのことを「パーマリンク」と呼び、一般に普及した。CMSが普及した現在は、ブログに限らず、Webサイトの各ページに対してもパーマリンクの考え方は適用される。

その根底には、インターネット上の情報へのアクセスをより確実にするために、ページは常に存在しそのURLは決して変らないようにすべき、という考えがある。

オンボーディング

オンボーディング(on-boarding, onboarding)とは、企業が新しく採用した人材を組織に配置し、その一員として文化や仕事の進め方に慣れ、知識やスキル、行動を身につけてもらう教育プロセスのこと。新人研修。

そこから転じて、サービスやソフトウェアの新規ユーザーに対し、機能の使い方に慣れて継続的な利用を促す一連のプロセスやコンテンツのこともオンボーディングと呼ばれる。アクティブユーザー化、顧客化、継続利用に向けた初期のカスタマーサクセスのプロセスの一つ。チュートリヤルやガイドツアー、ゴールまでのステップ表示などが該当する。

ウォールド・ガーデン

ウォールド・ガーデン(walled garden)とは、もともとは「壁に囲まれた庭」の意味だが、そこから転じて「クローズド・プラットフォーム」の意味を持つ。一部のユーザーに利用を限定して、そのユーザーにできるだけそのプラットフォームの中で活動してもらうような仕組み、戦略のこと。プラットフォーマーは、そのウォールド・ガーデン内のアプリケーションやコンテンツを制御できる。

マイクロソフトのWindowsやアップルのiOSの事業、Google、Facebookなどのビジネスは「できる限りその場所にとどまらせる」仕組み、つまりクローズドなプラットフォームであり、ウォールド・ガーデンと表される。テクノロジーとデータを活用し、ユーザーへのコンテンツ提供や活動を自らのプラットフォーム内にあるエコシステムで賄うことができる。

GoogleやFacebookが一部の国で無料や低価格のWi-Fiを提供したり、通信費の一部を負担したりしている取り組みも、ウォールド・ガーデンの一環である。

リカレント教育

リカレント教育とは、義務教育等を終えて社会人になった人が、教育機関に入り直して教育を受けること。あるいは、そのように本人が望めば年齢や時期に関わらずいつでも学べる教育システムのこと。

スウェーデンの経済学者ゴスタ・レーン(Gösta Rehn)が提唱した。生涯にわたり教育と労働、余暇などを交互に行ない、さらなる技術や知識、心の豊かさを身につけて再び社会に貢献ができる、とされる。生涯学習のあり方の一つ。

リカレント教育の普及には、受け入れる教育機関の充実に加え、企業側の柔軟な雇用制度や勤労条件の整備、教育経費の増大などの課題がある。

デジタルタトゥー

デジタルタトゥー(digital tattoo)とは、いったんWeb上で公開された書き込みや画像、情報は、一度拡散されるとコピーされて残り続け、後からの消去が困難であることを表す表現のこと。タトゥー(入れ墨)のように完全に消すのは難しいという比喩である。

TwitterやInstagramといったSNS、ブログ、電子掲示板などに投稿した書き込みは、コピーされたりまとめサイトに転載されたりなどで、本人の意志とは関係なく半永久的に残り続けてしまう。そのため、軽はずみないたずらや悪行の投稿から個人の特定や個人情報の流布に至ったり、不用意に個人情報を投稿して事件に巻き込まれるといった可能性や危険性がある。

2013年2月のTEDカンファレンスでのJuan Enriquez氏の講演で言及され、広く知られるようになった。

Juan Enriquez on how to think about digital tattoos | TED Blog
Juan Enriquez: Your online life, permanent as a tattoo | TED Talk

カナリアリリース

カナリアリリース(Canary Release)とは、プロダクトやサービスの新機能を一部ユーザーのみが利用できるようにリリースし、新機能に問題がないことを確認しながら段階的に全体に向けて展開していくデプロイ手法のこと。あるいはその目的で公開されたバージョンのこと。「カナリアデプロイ」「Canary版」。

本番環境の全体に展開するのではなく、並行して一部ユーザー向けに小規模にリリースし、負荷などの問題が発生したら現行のバージョンに戻すことができる利点がある(ロールバック)。A/Bテストや、新サーバーへの切り替え時に用いられるブルー・グリーン・デプロイメントに似た手法といえる。

カナリアリリースは、かつて炭鉱でのガス漏れ事故を防ぐために、無臭ガスに敏感な鳥(カナリア)を鳥かごに入れて炭鉱に持ち込んだ、生理学者John Scott Haldane氏による実験が由来とされる。

ペイウォール

ペイウォール(paywall)とは、WebサイトやWebメディアがコンテンツや記事を有料化し、対価を支払ったユーザーや有料会員だけが全文の閲覧や全コンテンツの利用をできる仕組みのこと。Webメディアの収入源として広告収入に加えてユーザー課金収入が増えることで、より安定した運営につなげられる。

対価を支払ったユーザーだけが「壁で囲い込んだ中」に入れることに由来する。

コンテンツの一部の閲覧は無料だが全文を見るには有料という形式や、一定回数までのコンテンツ閲覧は無料だが回数超過分の閲覧は有料といった形式、有料会員が紹介したURLであれば制限回数内は無料で閲覧という形式などがある。

2010年代半ばよりアドブロッカーの台頭に伴う広告収入の減少などをきっかけに、新聞社や専門領域のWebメディアを中心にペイウォールの手法が導入されるようになった。

メディアとしては一定の収益を確保できる一方で、いかにして有料購読者を増やすかといったビジネス的な課題や、検索エンジンに対する技術的に適切な配信も必要になってくる。

サバンナ効果

サバンナ効果とは、入り口付近よりも空間の奥の方の照明を明るくすることで、人が安心感を感じて奥に進むという心理的効果のこと。人は暗い所から明るい所へは引き寄せられ、明るい所から暗い所には入りにくい習性があり、それを利用している。

暗い森の中で迷った人が、森の外に広がる太陽の光を浴びた明るい草原(サバンナ)を見て、暗い森から草原へ駆け出すという例え話から「サバンナ効果」と名前が付けられた。

入店を促進するための店舗の照明やデザイン、行動設計で用いられる。

イケア効果

イケア効果(IKEA effect)とは、自分が作ったものや関与したプロジェクトに対して、その価値を過大評価する心理効果のこと。人は手間をかけることで思いや愛着が強まり、自分のみならず他人にとっても高い価値を持つものと錯覚する効果がある。

自分が全面的に関与したり、うまくいったものに対してはイケア効果は強く表れる。一方で、関与が一部に限定されていたり、関与したが失敗したものに対しては、イケア効果は表れにくい。

マイケル・ノートン(Michael Norton)、ダニエル・モション(Daniel Mochon)、ダン・アリエリー(Dan Ariely)が2011年に論文で発表した。彼らは被験者への実験に用いたイケアの組み立て家具にちなんで、この効果を「イケア効果」と呼んだ。認知バイアスやアンカリング効果の一つ。