トップレベルドメイン (TLD)

ドメイン名の階層構造

トップレベルドメイン(top-level domain, TLD)とは、ドメイン名の階層構造の最後のドット「.」の右側にあたる部分のこと。トップレベルドメインのほとんどは、ICANN(The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)におけるIANA(Internet Assigned Numbers Authority, インターネット番号割当機関)によって管理されている。

トップレベルドメインには以下のような種類がある。

  • ジェネリックトップレベルドメイン(gTLD)
    • スポンサー付きトップレベルドメイン(sTLD)
    • 新gTLD(New gTLD)
  • 国コードトップレベルドメイン(ccTLD)
  • インフラストラクチャ・トップレベルドメイン(Infrastructure TLD)

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ドメイン名

ドメイン名(domain name, ドメインネーム)とは、インターネット上のIPアドレスを識別しやすくするために付けられた識別名のこと。URLが「https://www.example.com/」であればドメイン名は「example.com」に該当する。

Webサイトやメールなどを運用するサーバーには住所であるIPアドレスが割り振られており、そのIPアドレスがDNSによってドメイン名に変換されている。

トップレベルドメイン」「セカンドレベルドメイン」「サードレベルドメイン」のように階層別に管理され、他と重複のない一意のものである。

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FQDN(完全修飾ドメイン名)

FQDNとは、「fully qualified domain name」の略で、ホスト名とドメイン名をつなげた表記形式のこと。「完全修飾ドメイン名」「絶対ドメイン名」などとも呼ばれ、インターネット上の特定のサーバーを指定する文字列である。

URLにおけるホスト名「www」とドメイン名「example.com」を「.(ドット)」でつなげて「www.example.com.」と表記し、厳密には末尾に「.」を付与する。

文脈によって、FQDNのことを「ドメイン名」「ホスト名」と呼ぶことがある。文脈上「ホスト名」と「ドメイン名」を区別しなくても支障がない場合に、ホスト名とドメイン名をつなげたFQDNが「ドメイン名」「ホスト名」と呼ばれる。

URLの形式
▲URLの形式

詳しくは「URL」を参照のこと。

MTD (month-to-date, 月初来)

MTDとは、「month-to-date」の略で、その月の初日から同月のその時点(今月の初めから今日)までを表す英語である。つまり「月初来」のこと。主に財務会計などで、当月初日からその時点までの累計の金額を表す際などに用いる。「マンス・トゥ・デート」。

関連する表現として、年度の初日から今日までの「年初来」のことを「YTD (year-to-date)」という。

外集団均質化効果(外集団同質性バイアス)

外集団均質化効果(out-group homogeneity effect, 外集団同質性効果)もしくは外集団同質性バイアス(out-group homogeneity bias)とは、自分の所属する内集団には多様性があると認知するのに対し、所属していない外集団には均質でステレオタイプであると認識する心理的傾向のこと。

接触の頻度や有無にかかわらず、人種や性別年齢、政治的な意見のグループなどさまざまな集団間で、外集団を皆似通っているように捉えてしまう傾向があるというものである。

特定の集団に対する差別や社会問題は、外集団均質化効果が影響して固定概念が強化されることが原因ともいわれる。

書き入れ時

書き入れ時とは、商売などが忙しくて繁盛し、最も利益が期待できる時期のこと。読みは「かきいれどき」。「掻き入れ時」と書くのは誤り。

最も利益が上がるときだけでなく、単に商売が忙しいときや受注が集中する時期の意味でも用いられる。

「売れ行きが良いために帳簿の書き入れで忙しい時期」、もしくは「この時期は繁盛して大きな売上が期待できるので、その日を事前に帳簿に書き入れておく」というのが由来とされる。

イノベーション推進バイアス

イノベーション推進バイアス(pro-innovation bias)とは、新しい技術や発明、仕組みといったイノベーションは社会全体に普及するべきと過大評価してしまう心理的傾向のこと、あるいはそのような信念のこと。

イノベーションの中にはまだ欠陥や不備、脆弱性や限界などがあるにもかかわらず、それらを過小評価し、イノベーションの有効性に過剰に期待、極端に推進しようとするというものである。極端なイノベーターの思考ともいえる。

例えば、原子力が発明された後、その危険性を十分に検証しないまま、多くの科学者などが従来の電力に変わるものとしてその普及を推進した例が挙げられる。

プライスポイント(価格ポイント)

プライスポイント(price point)とは、カテゴリー内の商品の主要な販売価格であるプライスラインのうち、最も売れ筋の価格のこと。最も売れる価格であり、最も売りたい価格でもあるため、陳列量(フェース数)も最も多くなる。「価格ポイント」「値ごろ」ともいう。

一般的には同じカテゴリー内でプライスポイントは1つである。主要な顧客層の求める価格をプライスポイントに設定することで、購買意欲を喚起できる。たとえ同じ品揃えであっても、プライスポイントをプライスゾーンのどこに設定するかによって、顧客は割高感や割安感を感じ、顧客心理は変化する。

プライスゾーン(価格ゾーン)

プライスゾーン(price zone)とは、カテゴリー内商品の販売価格の上限と下限の範囲のこと。「価格ゾーン」「価格帯」ともいう。

同じカテゴリーの商品で2,980円、3,980円、4,980円の3つの価格(プライスライン)が設定されている場合、プライスゾーンは「2,980円から4,980円」ということになる。プライスゾーンの中の価格がプライスライン(価格ライン)である。

一般的には「低価格帯」「中価格帯」「高価格帯」「特別価格帯」というように、複数の価格帯を設けてプライスゾーンを構成させる。チェーンストアであれば、主要な顧客層の求める価格「プライスポイント」を中心にしてプライスゾーンを狭く絞ることで、より効果的、効率的に購買意欲を喚起できる。

プライスライン(価格ライン)

プライスライン(price line)とは、カテゴリー内の商品の主要な販売価格、またはその種類のこと。「価格ライン」ともいう。

同じカテゴリーの商品で2,980円、3,980円、4,980円の3つの価格が設定されている場合、その価格一つ一つをプライスラインという。この場合、3種類のプライスラインがあることになる。

プライスラインは、設定されたプライスゾーンの範囲内で展開する。一般的には、売れ筋の商品に対して消費者が購入しやすい主力プライスラインを設定し(プライスポイント)、その上下に補助プライスラインを設けて需要をカバーする。プライスラインが多すぎると、消費者は判断しにくくなる。

商品の販売価格をいくつかのプライスラインに絞り込み、消費者に選びやすくして購買意欲を喚起することを「プライスライン政策(price lining)」「価格ライン政策」「プライスライニング」という。