ゴーストレストラン

ゴーストレストランとは、実店舗を持たず、電話やオンラインデリバリーで注文を受け付けサービスを展開するレストラン、飲食業のこと。無店舗型のレストラン。「ゴーストキッチン」「クラウドキッチン」とも呼ばれる。

ゴーストレストランは、飲食用の店舗やテーブルと椅子、フロアスタッフ、配達網を持たない。キッチンは必要だが、キッチンも自前で所有せずに間借りしたシェアキッチンで調理を行うケースもある。注文と配達をUberEatsをはじめとしたサードパーティのフードデリバリーサービスを利用して補い、調理を中心とした最低限のコストで運営される。テイクアウトを組み合わせる場合もあるが、店舗での飲食はできない。2010年代からニューヨークを中心に広まったとされる。

従来のフードデリバリー店と異なり、基本的には客が来訪する店舗が存在しない。店舗物件のイニシャルコスト、家賃や店舗スタッフの固定費を大きく抑制し、リスクを小さくして飲食業を展開できるメリットがある。

フードデリバリーサービスとシェアキッチンといったシェアリングエコノミーの拡大と普及が、ゴーストレストランの台頭と成長を支えている。

レガシー

レガシー(legacy)とは、過去からの遺産や財産や業績、世代から世代へ受け継いだもののこと。

本来はネガティブな意味合いを持たない言葉だが、「過去から使われてきた古いもの」の意味から転じて、「時代遅れのもの」「古すぎる規格」といったネガティブなニュアンスを含むことがある。この意味では、老朽化と複雑化でブラックボックス化したシステムを表す「レガシーシステム」のようにパソコンや情報システムの領域で用いられることが多いが、「レガシー企業」など物や人に対しても用いられることがある。

また近年、「将来に大きな業績として評価されること、語り継がれること」を期待して、まだ未完成のものや予定している取り組みに対しても「レガシー」と呼ぶケースがある。

バズワード

日本語の文脈におけるバズワードとは、新しい概念を表しているように見えて実際には明確な定義や意味が定まっておらず、宣伝やキャッチコピーとして都合よく用いられる流行語のこと。

一般の人にはなじみの薄い、専門性や権威性を強く印象づける技術用語が多い。その言葉を使用しておけば、「なんとなくすごい」「高度な技術だ」「先端の取り組みだ」「時流に乗っている」などと、実態よりも誇大な印象を与えられる。IT業界で多く見られる。

バズワードではないかとされる言葉には、「IT」「マルチメディア」「ユビキタス」「Web2.0」「オムニチャネル」「ビッグデータ」、最近では「IoT」「AI」「スマート○○」「フィンテック」「○○テック」などが挙げられる。明確な定義を持つ言葉も多いが、実際の利用シーンでは「バズワード的」に大雑把なイメージとして利用されることがある。

「人間力」「女子力」をはじめとした「○○力」、「渋谷系」などの「○○系」も、具体的で明確な定義がないことが多く、バズワードの一種とする説もある。

アービトラージ(サヤ取り、裁定取引)

アービトラージ(arbitrage)とは、場所や時間、市場が異なることによって生じる価格の差から利益を得ようとする取引のこと。株式、証券、為替、相場商品などの取引で見られる。「裁定取引」「サヤ取り」「鞘取引」「鞘かせぎ」とも言う。

例えば株式の売買取引において、旧株と新株の間に値段の差ある場合、高い方を売り安い方を買うことで利益を生み出すことができる。この価格の差は時間の経過と共に小さくなり均衡した状態になることから、リスクが比較的少ない取引とされている。

古本などの商材で第三者に転売して利ざやを稼ぐ「せどり(競取り、背取り)」も、一種のアービトラージである。

多変量テスト

多変量テストとは、施策の候補を複数のパターンで実施する際、変更する複数の変数のすべての組み合わせを一定期間に同時に行い、どの組み合わせが効果的かを検証する検定のこと、もしくはその取り組み全体のこと。Multivariate Testを略して「MVT」と呼ばれることもある。

基準となるオリジナルパターンに対して、例えば「色」と「形」で検証する場合、オリジナルパターンとバリエーションパターンの色と形のすべての組み合わせで同時にテストを実施し、効果に統計的な有意差が見られるかどうかをもって判断する。

  • オリジナル色 × オリジナル形
  • バリエーション色 × オリジナル形
  • オリジナル色 × バリエーション形
  • バリエーション色 × バリエーション形

手法としてA/Bテストと似ているが、統計的な検証をするのにA/Bテストよりもさらに十分な件数(サンプルサイズ)を必要とし、実施期間も長期化する。

施策を全体に展開するのではなく、施策が有効かどうかを事前のテストで確認できる利点がある。

A/Bテスト

A/Bテストとは、一定期間に施策候補を複数のパターンで提示して、特定の対象者に向けてどちらがより効果的かを検証する検定のこと、もしくはその取り組み全体のこと。スプリットテスト、スプリットランテストともいう。

基準となるオリジナルパターンに対して別のバリエーションを準備してテストを実施し、効果に統計的な有意差が見られるかどうかをもって判断する。そのため、統計的な検証をするのに十分な件数(サンプルサイズ)を必要とする。

施策を全体で展開するのではなく、施策が有効かどうかを一部の対象者に向けた事前テストで確認でき、また可逆的であるといった利点がある。

Webマーケティングの領域で行われることも多く、Webページの一部、ランディングページなどページそのもの、広告のコピーやデザインといったクリエイティブの改善を目的に実施される。

CTA (Call To Action)

CTAとは「Call To Action (コール・トゥ・アクション)」の略で、行動のきっかけ、行動喚起のこと。WebサイトやWebマーケティングにおいては、ユーザーにアクションを促すリンクやボタンなどの「行動喚起要素」を指す。

CTAは、以下のような行動喚起に対して用いられる。

  • お問い合わせ、電話
  • 資料請求、資料ダウンロード
  • 購入
  • ニュースレター(メールマガジン)購読
  • ユーザー登録
  • セミナー申込、予約
  • 続きを読む、詳しく見る

特にキャンペーン向けランディングページにおいては、CTAは訪問ユーザーをコンバージョンに転換させる重要な要素であり、どの位置にどのような表現やラベルで設置するかが鍵を握る。

行動喚起要素CTA (Call To Action) の基本のキホン – 真摯のブログ

可処分時間

可処分時間(disposable time)とは、消費者が自分の意志で自由に使える時間のこと。1日の単位で見た場合、睡眠や食事、仕事、家事といった生活を維持するのに必要な時間を除いた、残りの時間のことである。

インターネットの普及前は、テレビや音楽の鑑賞、読書、趣味、友人と会う時間など、可処分時間は一定のまとまった単位で利用、消費されることが多かった。しかし、インターネットの普及、ブロードバンドの普及、その後のスマートフォンの普及に伴い、従来のテレビや音楽、読書に費やされていた時間は、インターネット利用やスマートフォンゲーム、アプリといった新たなコンテンツ消費と取り合うようになった。

加えて、「駅のホームで電車が来るのを待つ時間」「交差点で信号が青になるのを待つ時間」「エスカレーターに乗っている時間」「ベッドに入ってから眠るまでの時間」「飲食店で食事を待つまでの時間」といった、スマートフォン普及前にはなかった「新たな細切れの可処分時間」も創出され、コンテンツ消費に利用されるようになった。

スマートフォンの普及後は、可処分時間は短時間化の傾向にあり、10秒程度といった非常に短い時間も可処分時間になり得る状況である。

可処分時間は、長さに個人差はあるものの「無限ではない有限の時間」であり、エンターテイメントやメディア、ニュース、ショッピングなどの領域で「可処分時間の奪い合い」が起きている。

所得から税金や保険などを除いた「可処分所得」の類似の表現として、2000年代前半から使用され始めた。

ネイティブアド

ネイティブアド(ネイティブ広告)とは、メディアが通常提供している記事やコンテンツと同様のフォーマットで表示され、コンテンツ群の一部としてユーザーの利用体験の邪魔をしない広告のこと。

ユーザーが「広告が煩わしい」と感じることなく、通常のコンテンツと違和感のない情報として閲覧したり利用したりする広告である。広告で得られる体験が、通常のコンテンツから得られる体験と同様であることが求められる。

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ランディングページ

ランディングページ(landing page)とは、複数の意味で用いられることがあり、広義では「ユーザーがWebサイトに訪問した際に一番最初にアクセスした(着地した)ページ」のことを指す。後述する狭義の意味と区別するために「閲覧開始ページ」「入口ページ」と呼ばれることがある。一般的なアクセス解析ツールでは、この閲覧開始ページの意味で用いられている。

狭義では、「広告をはじめとしたキャンペーン向けに準備された集客の受け皿となるページ」のことを指す。多くは明確な行動喚起要素(CTA)が準備され、コンバージョン獲得を目的としたり、コンバージョン率最適化(CRO)の対象となったりする。大半は「閲覧開始」でのアクセスだが、必ずしもすべてがそうとは限らない。広義の意味と区別するために「LP」「キャンペーンLP」などと略称で呼ばれることがある。キャンペーンの要素が集約されたページになるため、縦に長いページ構成が多い。

またそれとは別に、ハブスポットをはじめとしたマーケティングオートメーションのツールでは、「ページ内に設置した入力フォーム経由でユーザーの情報を取得するページ」のことを「ランディングページ」としている。多くはキャンペーンや特定需要のリード獲得を目的としているため、先述の「キャンペーンLP」と似ているが、必ずしも集客の受け皿ページというわけではなく、サイト内から誘導する場合もある。入力フォームを備えており、コンテンツオファー(ホワイトペーパー、eBook、PDF)のダウンロード等を準備しているという特徴がある。

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チェリー・ピッカー

チェリー・ピッカー(cherry picker)とは、セールやバーゲン、クーポン提供時といった特売の時期のみ来店し、特売の商品だけを購入して帰る客のこと。同様の意味の「バーゲンハンター」は和製英語。

スーパーやデパートなどの小売店や飲食店は、特売商品やクーポンを用意して客の来店のきっかけを作り、他の商品も購入してもらうことで全体的な売上の向上を図ることがある。チェリー・ピッカーのように、他の商品にまったく目もくれずに特売商品だけを購入されてしまうと、店側は利益を上げることができない。

チェリー・ピッカーに対してどのように対応するか、影響をどれだけ小さくするかが、小売店や飲食店の課題の一つである。

オワコン

オワコンとは、一時は人気を博するもいまは時代に合わなくなったり見捨てられてしまったりした、旬を過ぎたコンテンツに対する呼び名の一つ。「終わったコンテンツ」を略したインターネットスラングである。

当初はゲームやアニメ、マンガに対して用いられたが、その後サービスや人物に対しても用いられるようになった。

主観的な表現であり、「発言者が終わってほしいと思っているコンテンツ」や「おそらく世の中の評判としては終わったと思われているだろうコンテンツ」に対して、「オワコン」と称していることがある。多くは軽蔑のニュアンスを含むが、後者には自虐的かつ擁護のニュアンスを含むことがある。

「オワコン」と呼ばれるものの中には、実際にはまだ人気を保っていたり、流行時の「にわかファン」が離れただけの状態など、適切な評価では「終わっていない」ことも多い。自説を主張する文脈の中で、発言者が対象を意図的に蔑んだり必要以上に低く評価するためのレッテルであり、むしろ対象への人気に対して嫉妬や危機感を抱いている状態か、単なる悪口とも言える。

類似する表現に、一定のコミュニティの中で楽しまれているが新たなファンの増加が見られない低迷したコンテンツ「閉じコン」がある。

ベスト・オブ・ブリード

ベスト・オブ・ブリード(Best of Breed)とは、企業のシステムやソフトウェア、データベースを構築する際に、ベンダーやアーキテクチャーの違いにこだわらず、各分野でそれぞれ最適な製品を選定して組み合わせること。「マルチベンダー」とも呼ばれる。

各分野で異なるベンダーの製品を採用し、個々の機能の必要性や業務適合性を優先させる手法である。

一方で、同一ベンダーの製品に統一してシステムを構築することを「スイート(Suites)」と呼ぶ。スイートには、システム連携が容易であったり保守やサポートが統一されたりといったメリットがある。

ポチる

ポチるとは、ボタンやスイッチを押す際の擬音語「ポチッ」を元にした動詞であり、EC(インターネット通販)で購入ボタンを押して商品を購入することを表すことが多い。Twitterなどのソーシャルメディアやブログなどで用いられるインターネットスラングの一つ。

テレビアニメ『ヤッターマン』のボヤッキーのセリフ「ポチっとな」が語源とされる。

PoC (Proof of Concept)

PoCとは、「Proof of Concept」の略で、新しい概念や理論、プロジェクトが実現可能かどうかを、試作開発やプロトタイプなどの前段階に簡単な検証やデモストレーションを行うこと。「概念実証」。新しい概念の仕様を検証、実証する際の重要なプロセスである。

新しい概念やアイデアを実証する際には、さまざまな仮説検証のために試行錯誤を行うことで、プロトタイプの精度を高めてリスクを軽減できる。IoTやAI(人工知能)といった領域においても、初期に全体の仕様の決定がむずかしいため、PoCを繰り返して要素を少しずつ固めていくことが適しているとされる。

マーケティングオートメーション (MA)

マーケティングオートメーションとは、リード管理と呼ばれる見込み顧客の情報を一元管理し、メールやソーシャルメディア、Webサイトなどを中心としたデジタルマーケティング活動の大量で複雑な作業を自動化、効率化する仕組み、あるいはそのソフトウェアのこと。英語の「Marketing Automation」を略して「MA」と呼ばれることも多い。

マーケティングオートメーションは、マーケティング部門が育てる見込み顧客(MQL)の管理を効率化しつつ、営業部門への転換を促進するための仕組みである。メール配信、Webサイトの訪問者分析、リードスコアリング、リードナーチャリング、キャンペーン管理、レポーティングなどの機能を含み、集客、販売促進、見込み顧客管理を担う。

リターゲティング広告

リターゲティング広告とは、過去に商品やサービスに興味関心を持ってくれたユーザーに対して、再度広告を表示させて行動を促す広告のこと。Webサイトへの訪問者に対してその後の行動を追跡し、他サイトのアドネットワークの広告枠で広告を表示させることが多い。行動ターゲティング広告の一つ。

過去に興味を持った「見込み客」のユーザーにアプローチできるため、少ない広告露出でも高い効果が期待できる。

主なリターゲティング広告として、Criteo、Googleリマーケティング広告などがある。

過去にWebサイト訪問の履歴があるかどうかの判別にはCookie(クッキー)が利用されることが多かったが、Apple社が進めるセキュリティ機能「ITP」によってサードパーティCookieに制限が設けられ、リターゲティング広告の配信にも影響をもたらしている。

SMB (Small and Medium Business, 中小企業)

SMBとは、「Small and Medium Business, Small to Medium Business, Small and Midsize Business」の略で、中小企業もしくは中堅中小企業のこと。従業員規模による明確な定義はなく、各社で異なるため。用いる際は定義を明示する必要がある。従業員数が100名以下や300名以下、もしくは1000名以下の企業としていることが多い。「SMB市場」といった表現で用いられる。

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ファセット検索(ファセットナビゲーション)

ファセット検索(ファセットナビゲーション, faceted navigation)とは、あらかじめWebサイト側が用意した検索条件をユーザーが選択することで、Webサイト内のコンテンツを絞り込めるナビゲーションの仕組みのこと。

Webサイトに準備された検索窓にユーザーがキーワードを入力するのではなく、色やサイズ、価格帯、カテゴリー、新着順といったよく利用される絞り込み条件をクリックしたり選択することで、目的の条件のコンテンツに効率よくたどり着くことができる。

ファセット検索は便利な機能だが、提示条件が多すぎたり複雑な構成になった「メガメニュー」になったりして、ユーザービリティが低下することがある。またその性格上、重複するコンテンツ内容のページURLを大量に生成することがあり、検索エンジンのクロールやインデックスに悪い影響を与えないようSEO面での適切な対応が必要な場合がある。


▲アマゾンのファセット検索の例

グーグルは、ファセット検索の適切および不適切な使い方を公式ブログで解説している。

Google ウェブマスター向け公式ブログ: ファセットナビゲーションのベストプラクティスと5つのワーストプラクティス

ファーストビュー

ファーストビューとは、ブラウザーでWebサイトのページを表示させた際に、スクロールせずに閲覧できる画面の領域のこと。Webサイトを表示させた際に必ず見える領域である。ページにおける最も重要な領域の一つ。日本固有の表現。

PCやスマートフォンといったデバイス、ディスプレイの解像度などによって、その高さや領域は異なる。

一般的には、ユーザーはファーストビューで目に飛び込んできたクリエイティブやコピーなどの要素、デザインを判断し、その後の閲覧やスクロール、直帰率などに影響を与えるとされる。ファーストビューの情報を判断するのにかける時間は、3秒とも言われる。

キャンペーン向けランディングページ(LP)では特に注力すべき領域であり、一瞥で「ユーザーが求めているものとの一致」「商品の特徴、訴求」「ユーザーベネフィット」を伝えなければならない。

英語では「Above the fold」と表す。一方、スクロールしなければ見られない領域は「Below the fold」である。

スマートフォンの普及とそのスクロールの容易さから、PCよりもページはスクロールされやすくなったとも言われる。