iGen(iジェネレーション、スマホ世代)

iGenとは、1995年から2012年頃の間に生まれた世代のこと。スマートフォンの時代に思春期から青春時代を過ごした最初の世代で、人生のほとんどでスマートフォンの影響を受けている世代である。読みは「アイジェン」。「iジェネレーション」「スマホ世代」とも呼ぶ。

一日のほとんどをスマートフォンによって常に「接続」「つながっている」状態にあり、ソーシャルメディア(SNS)で友だちとコミュニケーションを取っている。従来の世代と比べて外出して友だちと買い物をしたりドライブをしたりという行動には消極的で、不安や孤独をより感じているとされる。

サンディエゴ州立大学の心理学教授であるJean M. Twengeが定義した。2007年に登場したiPhoneや、さらには1995年に普及したインターネットに由来する。アメリカの十代の2/3はiPhoneを所有しているという2015年の調査結果をきっかけに命名された。

実質的にジェネレーションZ(Z世代)と同義である。

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バーティカルSaaS

バーティカルSaaS(Vartical SaaS)とは、ソフトウェアの機能をインターネットを通してクラウドからサービスとして利用するSaaS (Software as a service) のうち、業界や業種を特化して「業界課題」を解決するSaaSのこと。小売業界や外食業界、医療業界や建設業界など、特定の業界の人が利用する。

どの業界でも利用できるような汎用性はないが、特定の業界が必要とする機能をそろえており、カスタマイズの必要なく導入や業務改善を行えるメリットがある。

バーティカルSaaSに対して、特定の業界や業種に関係なく「業務課題」を解決するSaaSのことを「ホリゾンタルSaaS」という。市場においては、ホリゾンタルSaaSが普及し成熟した後にバーティカルSaaSが興隆する。ホリゾンタルSaaSの方がバーティカルSaaSよりも市場規模は大きい。

ホリゾンタルSaaS

ホリゾンタルSaaS(Horizontal SaaS)とは、ソフトウェアの機能をインターネットを通してクラウドからサービスとして利用するSaaS (Software as a service) のうち、特定の業界や業種に関係なく「業務課題」を解決するSaaSのこと。営業やマーケティング、経理や人事といった特定の部門、職種の人が利用することが多い。

業界を問わずに活用できる機能がそろっている一方で、業界特有の要件に対応しにくいといったデメリットもある。

ホリゾンタルSaaSに対して、業界や業種を特化して「業界課題」を解決するSaaSのことを「バーティカルSaaS」という。市場においては、ホリゾンタルSaaSが普及し成熟した後にバーティカルSaaSが興隆する。ホリゾンタルSaaSの方がバーティカルSaaSよりも市場規模は大きい。

Here症候群(Click Here症候群)

Here症候群(the “Here” Syndrome, the “Click Here” Syndrome)とは、HTMLのアンカー要素(aタグ)によってリンクが設定された文言のアンカーテキストを、「こちら」「こちらをクリック」「リンクはこちら」といった表現でリンク先の情報を不明にしてしまうこと。読みは「ヒアしょうこうぐん」。

アンカーテキストにリンク先の内容を表す情報が含まれておらず、アクセシビリティの領域で問題が多い。リンク先の内容を想起できずクリック領域も小さいため、クリックも誘発しにくく、ユーザービリティの観点からも課題がある。アンカーテキストにリンク先の内容がわかる表現を含むことが望ましい。

英語で「Click Here」という表現にて「Here」をアンカーテキストにしてしまうことに由来する。「もっと見る」「詳細を見る」といった表現も状況によりHere症候群に該当する。

モメンタム

モメンタム(momentum)とは、「勢い」「弾み」を意味する英語だが、金融経済の領域においては相場の勢いや強弱を示す表現や指標のこと。現在の価格と過去の価格を比較することで、相場の中短期的な勢いを分析する。

指標としてのモメンタムは、以下の計算式で算出する。値が0以上であればモメンタムが強く、相場の勢いは上向きであることを示す。日数は10日間や25日間などがよく用いられる。

モメンタム = 当日の終値 – n日前の終値

Cookie(クッキー)

Cookie(クッキー)とは、ユーザーがWebサイトにアクセスしたときに、Webサーバーからブラウザー経由でユーザーの端末内に保存される小さなテキストデータ、もしくはファイルのこと。ブラウザー単位で保存される。正式には「HTTP Cookie」。

ユーザーの表示環境やログイン情報、Webサイトの設定や訪問履歴、ECサイトでのカート情報などを一定期間保存することで、ユーザーが再訪問した際などに操作性やユーザービリティが向上する。

ユーザーのインターネット利用時の利便性を向上するほか、アクセス解析や、ユーザーの閲覧やクリックといった行動履歴を元にした広告配信のターゲティングなどにも利用される。

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多数派同調バイアス(集団同調性バイアス)

多数派同調バイアス(majority synching bias)とは、どのように行動してよいか迷ったときに周囲の人と同じ行動を取ることが安全と判断する心理傾向のこと。認知バイアスの一つ。「集団同調性バイアス」ともいう。

「多くの人がそう考えたり行動したりするのであれば、それが正しいのだろう」と判断するというものである。文化形成に必要な社会的行動を誘発する心の働きである。その一方で、災害や事故の発生時や危機的な状況に遭った際に、周囲の人がその場を離れなかったり危険を回避する行動を取らなければそれに同調してしまい、避難や初動対応の遅れの原因となることがある。

ギブアウェイ

ギブアウェイ(giveaway)とは、マーケティングの領域においては販売促進を狙った無料の配布物やグッズのこと。ブランドのロゴや商品名が入ったボールペンやステッカー、バッグ、カレンダーなどが、イベント参加者や街を歩く人などに無料で提供される。

類似のものに「ノベルティ」「景品」「おまけ」がある。より希少性があり価値の高いものを「ノベルティ」として区別することもある。しかし、「ギブアウェイ」も顧客獲得や顧客満足を狙ってよりオリジナリティのある価値の高い品を準備するようになり、「ギブアウェイ」と「ノベルティ」の境界は曖昧で違いはあまりないといえる。

信頼財(信用財)

信頼財(credence goods)とは、実際に利用してもその品質の評価が難しい性質を持つ商品やサービスのこと。信頼が重要な根拠として供給され、利用された後も客観的評価が難しく、個人の感想にとどまりやすいというものである。「信用財」。

弁護士や医療、教育やコンサルティングといった専門的な技術や知識を必要とする領域や、健康食品やサプリなど評価に個人差があるものがある。商品やサービスの供給側をまずは信用して自ら経験しなければならず、口コミなどでの感想や評価が一定の判断材料になることがある。

商品やサービスの品質を消費者が知るタイミングで分類したものの一つであり、以下の3つに分類される。

  • 探索財:購入前に調べることでその品質を把握、評価できる商品やサービスのこと
  • 経験財:購入して消費することで初めてその品質を評価できる商品やサービスのこと
  • 信頼財:購入後もその品質の評価が難しい商品やサービスのこと

ジェットカット(ジャンプカット)

ジェットカットとは、発言や会話の「えー」や無音部分などの不要な「間」を細かくカットしてつなぎ合わせる動画や映像の編集技法のこと。発言の趣旨をできるだけ変更することなく、経過時間を縮めて短く編集できる。

動画クリエイターでYouTuberのジェットダイスケ(愛場大介氏)が提唱した動画編集技法として、「ジェットカット」の名称で普及している。同一構図の同一被写体の途中の動作をカットする「ジャンプカット(jump cut)」と呼ばれる映像編集技法の一種。ジャンプカットは古くから映画などで見られ、放映時間に制約の多いテレビなどでのインタビュー映像でも用いられる。

ジェットダイスケ氏が、YouTubeなど時代のフォーマットや文化に合ったインターネット動画の適切な編集方法の一つとして提唱し、多くのYouTuberの動画に広く普及させたと言える。インターネット動画では余分な余白をなくしてテンポ良く見せることができ、視聴者の途中の離脱を減らすメリットがある。