スミッシング

スミッシング(smishing)とは、スマートフォンのSMS(ショートメッセージサービス)を利用してフィッシングサイトに誘導するフィッシング詐欺のこと。電話番号だけでメッセージを送信できるSMSの仕組みを悪用し、URLからフィッシングサイトに誘導、個人情報やクレジットカード情報を窃取したり、端末にマルウェアをインストールしたりする。SMSフィッシング(SMS phishing)。

金融機関やECサイト、運送会社を装うケースが多い。スマートフォンの普及に伴い、SMS認証を使用した多要素認証もしくは二段階認証による本人確認が増加したが、それを偽装したフィッシング詐欺メール(なりすましメール)と同様の手法がSMSでも行われている状態である。

YTG (year-to-go)

YTGとは、「year-to-go」の略で、「今日から年末(もしくは年度末)まで」「今年(もしくは今年度)の残り日数」を表す英語である。主に財務会計などで、今日から会計年度の末日までの日数や金額を表す際などに用いる。「イヤー・トゥ・ゴー」。

関連する表現として、「年度の初日から今日まで」「年初来」の日数や金額のことを「YTD (year-to-date)」という。

コピーパスタ

コピーパスタ(copypasta)とは、インターネット上のコンテンツからコピー・アンド・ペーストされた文字列、文章のこと。英語のインターネットスラング。

インターネット上のコミュニティや電子掲示板、Twitterなどのソーシャルメディアにおいて、古いユーザー間の内輪ジョークや新しいユーザーへのからかいなどの目的で使用されるものが例として挙げられ、日本での「2ちゃんねるコピペ」の定型文と類似する。そこから派生して、コピー・アンド・ペーストで投稿されたようなスパム投稿も「コピーパスタ」と呼ばれる。

英語の「copy and paste(コピー・アンド・ペースト)」から、「paste」を言葉遊びで「pasta」にもじったものに由来する。

Haul Video(購入品レビュー動画)

Haul Video(ホールビデオ、ホール動画)とは、YouTubeなどの動画投稿サイトに投稿される動画の一種で、最近購入した商品の感想や体験を紹介するレビュー動画のこと。女性を中心に、購入した服やアクセサリー、化粧品や雑貨などをおしゃれな雰囲気で紹介して人気を集めている。ブランドやカテゴリーでまとめた内容で紹介されることが多く、またポジティブな感想の内容が多い。

お店のショッパーや袋から商品を引っ張り出して(haul)、視聴者やフォロワーに紹介することに由来する。単に「Haul」とも呼ばれる。

YouTubeが登場した2005年の数年後より、類似する「Unboxing Video(開封動画)」とともに欧米で流行し始めた。YouTuberやVloggerとして人気を獲得するきっかけにもなっている。購入体験のハイライトの一つでもあり、プロモーションの一環としてマーケティングに取り組む企業もある。

NIH症候群(Not Invented Here症候群、自前主義)

NIH症候群(Not Invented Here syndrome, Not Invented Here 症候群)とは、すでに存在する製品やアイデア、研究や知識などを、外部の組織や国や会社が出自であることを理由に採用を避けたり、軽視したりすること。またはそのような風土や文化のこと。「独自技術症候群」。結果として同様のものを自前で再開発することにつながり、「自前主義」ともいえる。

車輪の再発明」と同様に、一般的には非効率的な採用スタンスとしてネガティブなニュアンスを含むことが多い。

出自が外部の組織によるものを採用しない理由として、外部にライセンス使用料を払わずに自分たちの領域や圏内に利益をもたらそうとしたり、外部の能力や文化に対する評価への不本意さ、コントロールを失うことへの恐れ、嫉妬、権力争いといったものが挙げられる。

LMK (let me know, 知らせて)

LMKとは、「let me know」の略で、「知らせて」「教えて」という意味の英語の略語である。インターネットスラング。まだ詳細が決まっていないときや、あとから追加の情報を入手できるかもしれないときに、「何かあったら知らせて、教えて」というように用いる。読みはアルファベットのままで「エルエムケー」。

仕事関係のチャットやショットメッセージといったデジタルコミュニケーションで、カジュアルな表現として用いられる。

WIP (work in progress, 作業中)

WIPとは、「work in progress」もしくは「work in process」の略で、「作業中」「進行中」を表す英語である。着手したが制作途中であったりプロジェクトが進行中の状態を表し、この後に完成する予定や意向であることを含む。製造業や会計などの領域では「仕掛品」のことを指す。読みはアルファベットのままで「ダブリューアイピー」。

IMAO(ぶっちゃけ)

IMAOとは、「in my arrogant opinion」の略で、「大胆に言うと」「ぶっちゃけ」という意味の英語の略語である。インターネットスラング。隠さずに思っている意見を述べる際に用いる。読みはアルファベットのままで「アイエムエーオー」。「Imao」や「imao」の表記もある。

類似のスラングの表現として、「私の考えでは」を表す略語「IMO (in my opinion)」をはじめ、以下のようなものがある。

iGen(iジェネレーション、スマホ世代)

iGenとは、1995年から2012年頃の間に生まれた世代のこと。スマートフォンの時代に思春期から青春時代を過ごした最初の世代で、人生のほとんどでスマートフォンの影響を受けている世代である。読みは「アイジェン」。「iジェネレーション」「スマホ世代」とも呼ぶ。

一日のほとんどをスマートフォンによって常に「接続」「つながっている」状態にあり、ソーシャルメディア(SNS)で友だちとコミュニケーションを取っている。従来の世代と比べて外出して友だちと買い物をしたりドライブをしたりという行動には消極的で、不安や孤独をより感じているとされる。

サンディエゴ州立大学の心理学教授であるJean M. Twengeが定義した。2007年に登場したiPhoneや、さらには1995年に普及したインターネットに由来する。アメリカの十代の2/3はiPhoneを所有しているという2015年の調査結果をきっかけに命名された。

実質的にジェネレーションZ(Z世代)と同義である。

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バーティカルSaaS

バーティカルSaaS(Vartical SaaS)とは、ソフトウェアの機能をインターネットを通してクラウドからサービスとして利用するSaaS (Software as a service) のうち、業界や業種を特化して「業界課題」を解決するSaaSのこと。小売業界や外食業界、医療業界や建設業界など、特定の業界の人が利用する。

どの業界でも利用できるような汎用性はないが、特定の業界が必要とする機能をそろえており、カスタマイズの必要なく導入や業務改善を行えるメリットがある。

バーティカルSaaSに対して、特定の業界や業種に関係なく「業務課題」を解決するSaaSのことを「ホリゾンタルSaaS」という。市場においては、ホリゾンタルSaaSが普及し成熟した後にバーティカルSaaSが興隆する。ホリゾンタルSaaSの方がバーティカルSaaSよりも市場規模は大きい。