ITP (Intelligent Tracking Prevention)

ITP(Intelligent Tracking Prevention)とは、Apple社のブラウザーSafariの2017年9月のバージョン11.0から搭載されたセキュリティ機能の一つ。SafariでWebサイトを閲覧する際のプライバシー保護を目的とし、複数のドメインを横断して情報収集し追跡するクロスサイトトラッキングを制限する機能のこと。Safariでの設定項目は「サイト越えトラッキングを防ぐ」。

クロスサイトトラッキングが可能と分類されたドメインのCookie(クッキー)は、サイトにアクセスするとSafariのITP機能によって分割されサードパーティCookieとして利用できなくなる仕様だったが、2020年3月からはサードパーティCookieは全面的にブロックされるようになった。ファーストパーティCookieにも制約がある。

ITPにより、Safariにリターゲティング広告が配信されなくなったり、アクセス解析や広告効果測定、A/BテストWeb接客ツールなど、さまざまな領域に支障が生じたりする。