POVとは、「point of view(ポイント・オブ・ビュー)」の略で、視点や観点、見方といった意味の英語だが、映像や撮影の領域では「一人称視点」で撮影する「主観ショット」「視点撮影」のことを指すことが多い。カメラの視線と登場人物の視線が一致した撮影手法のこと。「POV視点」「POV撮影」「POVショット(point-of-view shot)」ともいう。読みは「ピーオーブイ」。
第三者視点ではなく、登場人物が見る世界を視聴者が疑似体験でき、まるで現場にいるような臨場感あふれる演出効果を持つ。映画やドキュメンタリーなどで用いられるほか、小型のアクションカメラの普及でYouTuberによる動画やVlog(ブイログ)などでも用いられる。
類似の表現として、ゲームの領域では、プレイヤーが主人公の視点でゲーム内の世界を自由に移動できるアクションシューティングゲームのことを「ファーストパーソン・シューティングゲーム(first-person shooter, FPS)」と呼ぶ。