巣ごもり消費(家ナカ消費)

巣ごもり消費とは、外出を控えて家の中で生活を完結しようとしたり趣味を楽しんだりしようとする消費傾向のこと。在宅型消費の一つ。インターネット通販(EC)、ケータリングやデリバリー、宅配購入などを積極的に利用したり、スーパーマーケットで大量の商品を買い込んだりする傾向がある。「家ナカ消費(イエナカ消費)」ともいう。またこのような消費の需要を「巣ごもり需要」という。

インスタント食品やレトルト食品、冷凍食品、缶詰やパスタや酒類といった日持ちのする食料、トイレットペーパーをはじめとした日用消費財、ゲームやマンガ、音楽や動画の配信サービスといった家で楽しむエンターテイメントのカテゴリーが多く消費される。外食や旅行、屋外で楽しむレジャーなど、多くの産業がマイナスの影響を受ける。

2008年のリーマンショック以降の不景気の際に用いられるようになり、2020年の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大時など、災害時や病気感染が広まった際に注目を集める。節約志向や病気の感染予防の意識が、巣ごもり消費につながりやすい。