デジタルアダプション

デジタルアダプション(digital adoption)とは、ユーザーがデジタルなソフトウェア、アプリ、Webサイト、システムなどを使いこなしてその価値や恩恵を受けている状態、もしくはその状態に向けた整備やプロセスのことを指す。「デジタル定着」と訳されることもある。

デジタル社会に進むにつれて、デジタルな技術の利用機会は大きく増加した。企業に対してもデジタル・トランスフォーメーション(DX)の推進が求められ、生活や仕事におけるソフトウェアやシステムの利用は必須となっている。その中で、ソフトウェアやシステムが意図されたとおりに利用され、誰もがその価値を最大限に享受できる社会が理想とされ、その状態やそれに向けたプロセスがデジタルアダプションである。日本でも2021年にデジタル庁が発足し、「誰一人取り残されない、人に優しいデジタル化」と掲げたのも象徴的である。

それに向けた取り組みや支援が行われており、企業からは「デジタルアダプションプラットフォーム (DAP)」や「デジタルアダプションツール」などが提供されている。