FAANG

FAANGとは、Facebook、Amazon、Apple、Netflix、Googleの5企業をまとめた呼称のこと。それぞれの頭文字を取ったもので、読みは「ファング」。

これらのアメリカ企業はIT分野の各市場を席巻して生活に欠かせないプラットフォームとなっており、動向を見逃せない企業である。このような有名で支配的なアメリカのIT領域の大企業をまとめて「Big Tech(ビッグテック)」と呼ぶが、GAFAと同様にその類似表現の一つである。

2013年にアメリカの投資家ジム・クレイマー(Jim Cramer)がCNBCのテレビ番組「Mad Money」にてFacebook、Amazon、Netflix、Googleの4社を「各市場で激しく支配的な企業」として「FANG」と呼んだのが最初である。当時はベアマーケット(下げ相場)であり、英語で肉食動物の牙を意味する「fang」が「ベアマーケット(熊が爪を振り下ろす様子に由来)」に「牙を食い込ますように影響を与えている」ことからそのように称した。クレイマーはその後2017年にAppleを加えて「FAANG」とし、さらにその後NetflixとMicrosoftを置き換えるなどで「MAMAA」の造語を提示している。