ウォールド・ガーデン(walled garden)とは、もともとは「壁に囲まれた庭」の意味だが、そこから転じて「クローズド・プラットフォーム」の意味を持つ。一部のユーザーに利用を限定して、そのユーザーにできるだけそのプラットフォームの中で活動してもらうような仕組み、戦略のこと。プラットフォーマーは、そのウォールド・ガーデン内のアプリケーションやコンテンツを制御できる。
マイクロソフトのWindowsやアップルのiOSの事業、Google、Facebookなどのビジネスは「できる限りその場所にとどまらせる」仕組み、つまりクローズドなプラットフォームであり、ウォールド・ガーデンと表される。テクノロジーとデータを活用し、ユーザーへのコンテンツ提供や活動を自らのプラットフォーム内にあるエコシステムで賄うことができる。
GoogleやFacebookが一部の国で無料や低価格のWi-Fiを提供したり、通信費の一部を負担したりしている取り組みも、ウォールド・ガーデンの一環である。