産業観光

産業観光(industrial tourism)とは、工場跡や古い機械器具といった歴史的に価値のある産業遺産や、文化的に価値のある産業の生産現場などを観光資源として、その理解や交流を深めることを目的とした旅行のこと。実際に稼働している工場の製造工程を見学、体験することで、理解を深めることができる。工場の開放をはじめ企業と行政が連携した取り組みが必要となる。

ヨーロッパでは1980年代より産業遺産の保護と観光資源としての活用として、あるいは海外からの産業施設視察に向けた整備などで始まった。日本では、2001年に開催された「全国産業観光サミットin愛知・名古屋」にて提唱され、その後に国が観光庁を発足したり各省庁が推進したりするなど、産業観光への後押しがされている。