チキンレース(チキンゲーム)

チキンレース、あるいはチキンゲーム(chicken game)とは、どちらが勝つかあるいは負けてチキン(臆病者)であるかを根比べして競争する勝負のこと。どこまでギリギリ我慢できるかという度胸の強さを競うこと。

相手の車と互いに向かい合って正面衝突する寸前まで車を走らせ、先にハンドルを切ったり車から降りたりした方が負けという例が挙げられる。

ビジネス領域では、複数の企業が互いに利益が少なく損失が出るギリギリのところまで値下げするなどをして市場シェア獲得を図るといった、なりふり構わぬ強引な手段による痛みを伴った市場争いや交渉の意味で用いられる。

英語では「チキンゲーム(chicken game)」であり、「チキンレース」は和製英語である。

TL;DR (TLDR)

TL;DRもしくはTLDRとは、「Too Long, Didn’t Read」の略で、「文章が長すぎて、読んでいません」という意味の英語の略語、インターネットスラングのこと。文章が長くて文句を言ったり「長文ウザい」と小馬鹿にしたりといった、ネガティブで非難するニュアンスを含むケースが多い。自らの冗長な文章への自虐的な弁明の場合もある。

エンジニア界隈では、そこから転じて「(長すぎて読めない人のための)要約」の意味でも用いられる。

「;(セミコロン)」は接続詞省略で、「だから」の意味を表す。「tl;dr」など小文字表記も見られる。

バウンス率(メール不達率)

バウンス率(email bounce rate)とは、Eメールマーケティングの領域においては、配信したメールが目的の宛先に正常に配信されず差し戻される割合のこと。メールの「不達率」。

そのように何らかの理由で目的の宛先に配信されなかったメールのことを「バウンスメール」「エラーメール」と呼ぶ。

メール送信リストが古く宛先のメールアドレスが無効であったり、メールアドレスは有効だが一時的な理由で受信できなかったなど、メール不達の理由にはさまざまなものがある。

適切にメンテナンスしている送信リストであれば、0%台~3%台が目安とされる。

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CDN(コンテンツ・デリバリー・ネットワーク)

CDNとは、コンテンツ・デリバリー・ネットワーク(Content Delivery Network)の略で、Webサイトや動画をはじめとしたWeb上で送受信されるコンテンツやファイルをインターネット経由で効率的に配信するために最適化されたネットワークのこと。

一般的には、地理的に分散されたサーバーネットワークを利用してコンテンツのコピーを複数の場所にキャッシュし、ユーザー端末からのリクエストに対して最寄りのサーバーから応答処理することでコンテンツの配信を高速化する。コンテンツサーバー(オリジンサーバー)とエンドユーザーの間の中間サーバーの役割を担う。

レスポンスが早くダウンロードも速くなり、コンテンツのオリジナルファイルを置くコンテンツサーバーへのトラフィック集中を分散、障害を回避できるといったメリットがある。

1998年創業のAkamai Technologies社が取り組みを始め、全世界のインターネットトラフィックの15~30%はAkamai経由とされる。他にも、CloudFlareやFastly、CDNetworks、Amazon CloudFrontなどがよく知られる。

ファビコン (favicon)

ファビコン(favicon)とは、Webサイトのページをブラウザーで開いた際に、タブ部分などに表示される正方形のアイコンのこと。そのWebサイトのブランドを視覚的に表すシンボルマークであることがほとんどである。運営者が設置することで表示される。

ブラウザーのタブ部分の他、ブックマーク(お気に入り)や履歴、ホーム画面などでもアイコンとして表示される。英語の「favorite icon(お気に入りアイコン)」が省略されたものである。

もともとは1999年のマイクロソフト社製ブラウザー「Internet Explorer 5」の独自の機能であった。現在は規格として標準化され多くのブラウザーが対応している他、Google検索の結果画面などにも表示される。

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マイクロモーメント

マイクロモーメント(Micro-Moments)とは、人々が「何かをしたい」と思ったらすぐにスマートフォンなど身近なモバイル端末で検索して調べたり、購入したりという行動を起こす瞬間のこと。細切れの可処分時間を使った「意図」を伴う行動の瞬間のこと。2015年にGoogleが提唱した。

Googleは、そのような瞬間であるマイクロモーメントには「知りたい」「行きたい」「したい」「買いたい」の4種類のモーメントがあるとしている。

  • I‐want‐to‐know moments(知りたい):有益な情報を知りたいと思う瞬間
  • I‐want‐to‐go moments(行きたい):どこかに行きたいと思う瞬間
  • I‐want‐to‐do moments(したい):何かをしたいと思う瞬間
  • I‐want‐to‐buy moments(買いたい):何かを買いたいと思う瞬間

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リファレンスチェック

リファレンスチェックとは、中途採用を行う企業が、応募者の前職での実績や人柄、勤務状況などを、前職の関係者に問い合わせて確認する手法のこと。経歴照会。

企業が電話やメールで確認するケース、外部に委託して確認するケース、応募者がリファレンスレター(推薦文)を用意するケースなど、いくつかの方法がある。応募者に無断で行われることはなく、応募者の了承を得た上で多くは内定直前に行われる。外資系企業では一般的に行われており、日本企業でもポジションによっては求められるケースが増えつつある。

入社後のミスマッチを防いだり、書類や面接で確認できなかった人柄や勤務状況を確認できるといったメリットがある。

パルス型消費行動

パルス型消費行動とは、消費者がスマートフォンなどで偶然見つけた情報により瞬間的に購買意欲を刺激され、そのまま購入に至るという消費行動のこと。一定の時間をかけて購入意欲を醸成される「ジャーニー型消費行動」とは異なり、24時間常に買い物のタイミングで、趣味的商品に対する非日常的な「衝動買い」ではなく日常的な消費で見られるものである。

2019年にGoogleの日本法人グーグルが、現代の日本人の特徴的な消費行動として提唱した。「パルス消費」「パルス型消費」。

スマートフォンとネットショッピングの普及によりいつでもどこでも情報収集ができるようになり、暇つぶしに漠然と気になる事柄を調べる行動の瞬間(マイクロモーメント)が広まっていることも影響しているとされる。

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ICYMI(見逃した人向けの情報)

ICYMIとは、「in case you missed it」の略で、「あなたが見逃していた場合」「見逃した人向け」「再掲」という意味の英語の略語のこと。インターネットスラング。読みはアルファベットのままで「アイシーワイエムアイ」。

メールやショットメッセージなどのデジタルコミュニケーションにて、カジュアルな表現として用いられる。Twitterをはじめとしたソーシャルメディアにて、ニュースや情報提供を行う企業や団体のアカウントが冒頭に「ICYMI:」と付けたりハッシュタグ「#ICYMI」と付けたりして投稿することも多い。

トグル(トグルボタン)

トグル(toggle)もしくはトグルボタン(toggle button)とは、もともとは止め釘あるいはダッフルコートの棒状のボタンを表す英単語だが、UIデザインの領域では一つのスイッチでオン・オフなど2つの状態の切り替え操作ができるボタンのことを指す。電化製品などの機器、Webサイトやアプリなどで用いられる。「トグルスイッチ」とも呼ぶ。

一つのボタンを操作するたびに、「オン、オフ」「有効、無効」「再生、停止(一時停止)」など2つの状態(あるいは複数の状態)を交互に切り替えられる。トグルそのものがアクションを実行する場合もあるが、選択の目的で利用されることもある。

オンの場合は光が点灯したり色が付いたりくぼんだ状態になることが多く、オフの場合は光が消灯したり色がグレーになったりくぼまない状態になることが多い。

トグルはシンプルな表現を可能にするが、ラベルの表現が「状態」と「機能」のどちらを表すのかが明確でない場合、混乱を招きやすい。例えば、「オン」のラベルが書かれた白地のトグルボタンは、現在の状態なのか「オン」にする機能なのかが判断しにくい。

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