HHH戦略(hero-hub-help content marketing strategy)もしくは3H戦略とは、グーグル社が提唱した動画をはじめとするコンテンツマーケティング戦略のこと。
2014年にグーグルはYouTubeにおける動画コンテンツのマーケティング活用として「Hero / Hub / Help」のモデルを発表し、これを推奨した。グーグルはYouTubeに投稿された動画を分析し、企業やブランドが顧客層に向けて提供すべきコンテンツを「Hero」「Hub」「Help」の3つに分類したものである。
3つ目の「Help」は、紹介する人やメディアによっては「Hygiene」に置き換えて用いられることがある。
潜在顧客や顕在顧客、既存顧客までの過程の全体を見据え、それぞれに対して適切なコンテンツを多様化して準備することで、顧客層との関係性を構築することができる。
動画コンテンツの活用の側面で提唱されたが、コンテンツマーケティング全般において当てはまる考え方として用いられている。
▲「Hero / Hub / Help」。コンテンツの数としてはHeroコンテンツは数多くを生み出せず、Helpコンテンツは多く作成しやすい。Think with GoogleのTwitter投稿より
▲コンテンツの潜在的なターゲット層は個々のHelpコンテンツでは少なく、Heroコンテンツでは大きい。Think with Googleの記事より
目次
Heroコンテンツ
Heroコンテンツとは、潜在顧客を含む幅広い顧客層にリーチして認知や興味関心を引くような話題性のあるコンテンツ、大きなメッセージのあるコンテンツを指す。テレビCMとして話題になったりソーシャルメディアで広く共有されるなどで興味関心を引き、共感や行動のきっかけとなるコンテンツのことである。
Hubコンテンツ
Hubコンテンツとは、優良な顧客層に向けて関係性を築く目的で準備されるコンテンツのことを指す。ソーシャルメディア等のフィードやニュースレターとして購読される中で定期的に更新してアクセスを得るような、主にプッシュ型のコンテンツである。シリーズ化していたりトーン&マナーに一貫性があることが多い。
Helpコンテンツ(Hygieneコンテンツ)
Help(もしくはHygiene)コンテンツとは、顧客層が抱える具体的な課題や疑問を解決するようなお役立ちコンテンツを指す。コアターゲットに向けた、日常的に検索されるようなプル型のコンテンツである。紹介する人やメディアによっては「Hygiene」に置き換えて用いられることがある。