木こりのジレンマ

木こりのジレンマとは、目先の仕事に追われてそれをこなすのに精一杯になり、仕事の本質的な改善や効率化を進める余裕がない状態を表した表現である。

「森の中で、木こりが刃のこぼれた斧で一所懸命に木を切っていた。通りかかった旅人が『刃を研ぐともっと早くたくさんの木を切れますよ』と言ったところ、木こりは『木を切るのに忙しくてそんな暇はないんだよ』と返事をした」というエピソードが由来とされる。

以下のような日常やビジネスで起きる状況の原因を表す例として引用される。

  • これまでのやり方はなかなか変えられず、新しい取り組みは嫌われ避けられる
  • 目の前の仕事を優先してしまい、目の前の仕事の効率化につながるはずの改善が後回しになってしまう
  • 本人は至って真面目にがんばっているが、その割に成果が出ない
  • これまでの習慣のまま変化に応じた改善や変革を行わなければ、周りから取り残されてしまう