中抜き

中抜きとは、ビジネス領域では取引の間に不必要に仲介者が入って手数料などを取ること、もしくは仲介者を省略して直接取引することの両方の意味がある。もともとは「中を抜き取ること」「中を抜き取ったもの」の意味。

前者の意味では、取引の間に不必要に多くの仲介者、中間業者が関わり、支払う手数料やマージンの総額が過度に高額になることを非難して「中抜き(業者)」と呼ばれる。手数料の総額として高額であることを第三者が「中間業者による不当な利益搾取」として非難する際に用いられるが、個々の取引間の手数料としては適正であることも多い。

後者では、流通や物流において卸売業者を介さずに生産者と販売者もしくは消費者が直接取引する際に用いられる。メーカーが消費者に商品を直販したり、無形サービスのため物流が不要になったものなどで見られる現象である。

いずれの意味においても、仲介者や卸売業者、代理店などの存在そのものや手数料の仕組みを否定するべきではない。