90対90の法則

90対90の法則(ninety-ninety rule)とは、「コードの90%が開発時間の最初の90%を占め、残り10%のコードに当初の開発時間の90%をさらに占める」というソフトウェア開発やプログラミングにおける法則のこと。ソフトウェア開発のスケジュールは合計すると当初の予定の180%になるぐらい工数見積もりから大幅に遅れる傾向にあることを皮肉った格言である。ベル研究所のトム・カーギル(Tom Cargill)が考案し、1980年代半ばに広まった。皮肉や自嘲のニュアンスを伴って用いられる。

ソフトウェア開発では工数の見積もりは往々にして大雑把であり、容易に進められる部分と時間を要する部分の見極めが難しかったり、想定外のトラブルなどにより予定通りに進めるのが困難になる。どの部分が重要もしくは困難かを見極めて十分な工数を見積もり、各所との調整を図る必要がある。