シングルサインオン (SSO)

シングルサインオン(Single Sign-On, SSO)とは、IDとパスワードによる一度の認証で複数のWebサービスやクラウドサービスを利用できる仕組みのこと。一度認証されればサービスごとに異なるIDやパスワードを用いることなく、都度ログインする必要もない。略称は「SSO」。

ユーザーがサービスごとにIDとパスワードを複数管理する必要がないという利便性を持ち、シングルサインオンのパスワードを強固に管理することでセキュリティを確保できるといったメリットがある。パスワードの使い回しによる流出や漏えいのリスクも減らせる。

シングルサインオンの認証方式には、以下の4種類がある。

  • リバースプロキシ方式:ブラウザとWebサーバーの間にリバースプロキシサーバーを設置し、リバースプロキシサーバーにエージェントソフトを導入する方式
  • エージェント方式:Webサービスのサーバーの中に認証を代行する「エージェント」モジュールを組み込む方式
  • 代理認証方式:Webサービスのログインページに対し、ユーザーの代わりにIDパスワードを送信し、自動的に代理入力する方法
  • フェデレーション方式(SAML認証):異なるWebサービス間でパスワードの代わりの「チケット」と呼ばれる情報を受け渡しする方法

リードタイム

リードタイム(lead time)とは、生産や開発の各工程の作業着手から終了までにかかる所要時間のこと。物流においては商品の発注から納品に至るまでの所要時間のことを指す。日数や営業日で表すことが多い。オペレーションのスピードを測る指標の一つ。

商品の企画開発から製品化されるまでの「開発リードタイム」、素材や原料を発注して受領するまでの「調達リードタイム」、生産に着手してから完了するまでの「生産リードタイム」、製品の出荷から納品までの「配送リードタイム」など、複数の工程に分けて管理することがある。

全体のリードタイムの短縮化が事業の競争優位性に結びつき、さまざまな業界や企業で各プロセスおよびプロセス間の効率化が行われている。

フィード

フィード(feed)には、コンテンツの配信形式(RSS、Atom)の他、動的にスクロール可能なコンテンツリスト一覧「フィード表示」がある。

コンテンツの配信形式としてのフィード(RSS、Atom)

フィードとは、Webサイトのコンテンツ単位の概要もしくはコンテンツ全体の配信形式のこと、あるいはそのドキュメント、ファイルのこと。Webサイトの更新状況などを配信するために用いられることが多い。RSSやAtomといったフォーマットが一般的である。

動的にスクロール可能なコンテンツリスト一覧「フィード表示」

動的にスクロール可能なコンテンツリスト一覧のことも「フィード」「フィード表示」と呼ぶ。表示形式の統一されたコンテンツや記事が連続して並び、ユーザーがスクロールすることでさらに続くコンテンツが追加で一覧に読み込まれる。常に最新の一覧で表示されたり、アクセスのたびに更新され新たなコンテンツ一覧が表示されたりする。

TwitterやFacebook、Instagramをはじめとしたソーシャルメディアのタイムライン(ニュースフィード)、YouTubeやニュースメディアなど、多くのWebサイトやメディア、アプリにてコンテンツ一覧の表示として採用されている。

アソシエーション分析

アソシエーション分析(association analysis)とは、膨大なデータの中から統計的なパターンや意味のある関連性を抽出するデータマイニング手法のこと。

支持度、期待信頼度、信頼度、リフト値といった評価指標を用いて、抽出したルール(アソシエーションルール)を評価する。

  • 支持度(support):すべてのデータの中で「A⇒B」といったルールが出現する割合
  • 期待信頼度(expected confidence):すべてのデータの中で結論(B)が出現する割合
  • 信頼度(confidence):条件(A)が出現するデータの中で、条件(A)と結論(B)が同時に出現する割合
  • リフト値(lift):信頼度(A⇒B)が、期待信頼度(B)のどれぐらいあるかという比率

アソシエーション分析の中でも、小売業のPOSデータやECのトランザクションデータを扱うものを特に「バスケット分析」と呼ぶ(同義として扱われることもある)。

ブランド認知

ブランド認知(brand awareness)とは、消費者が当該ブランドをどの程度知っていてなじみがあり、またどのように知っているかを反映したものである。ブランドが消費者に価値あるブランドとして検討、選択してもらうためには、まず認知される必要がある。

ブランド論の第一人者Kevin Lane Keller氏によれば、ブランド認知は「ブランド再認助成想起)」と「ブランド再生純粋想起)」の2つのプロセスで構成される。ブランド再認は、消費者がブランド名などのブランド要素に接した際に記憶から当該ブランドを判別できることを指す。一方ブランド再生は、消費者にその製品カテゴリーへのニーズが発生したときに記憶の中から当該ブランドを思い起こすことを指す。

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クリック&コレクト

クリック&コレクト(Click & Collect)とは、ECサイトで商品を購入した後、店舗や宅配ボックス、ドライブスルーといったピックアップポイントで商品を受け取る仕組み、あるいはそのような購買スタイルのこと。

類似のものに「BOPIS (Buy Online, Pick-up In-Store)」がある。クリック&コレクトがさまざまなピックアップポイントでの受け取りを仕組みとして持つのに対し、そのうち受け取りを店舗のみとするのがBOPISである。

スマートフォンの普及とアプリ化、在庫管理のリアルタイム化に伴い、2016年頃から欧米の小売業や飲食業で急速に普及した。事業者にとっては大都市圏での費用対効果が高く、EC化率の向上にもつながる。消費者にとってもメリットが多い。

オプトイン

オプトイン(opt-in)とは、ユーザーが企業や団体からの情報の受信を明示的に承諾したり、個人に関する情報が利用されることに同意の意思を示すこと。もしくはその手段や仕組みのこと。ニュースレター(メールマガジン)の配信への同意などが例として挙げられる。

ユーザーの承諾なくダイレクトメールなどを送ることは、特定電子メール法(特定電子メールの送信の適正化等に関する法律)によって禁止されており、オプトインした人にしか送信してはいけない。

近年ではGDPR(EU一般データ保護規則)の開始により、対象のWebサイトでは企業によるCookieの取得や利用をオプトインで事前に同意を得るケースがある。

オプトインと反対に、そのような企業からの情報受信や個人情報の利用に許諾しない意思を示すことを「オプトアウト」という。

オプトアウト

オプトアウト(opt-out)とは、ユーザーが企業や団体からの情報の受信を拒否したり、個人に関する情報が利用されることを許諾しない意思を示すこと。もしくはその手段や仕組みのこと。メールマガジンやメーリングリストの配信停止、ターゲティング広告の停止やその目的での情報収集停止などが例として挙げられる。

企業がメールによって広告などの情報提供を行ったり、収集した情報を元にターゲティング広告を配信したりする場合、ユーザーが自由にそれを拒否できるようにオプトアウト方法の明記や仕組みを提供しなければならない。

オプトアウトと反対に、そのような企業からの情報受信や個人情報の利用に事前に同意、許諾の意思を示すことを「オプトイン」という。

シミュラークル

シミュラークル(simulacre)は、もともとは現実を何かに置き換えた「模擬、模造品、虚像」を意味するフランス語だが、哲学者のジャン・ボードリヤール(Jean Baudrillard)らが「本質を記号化したコピー」と独特の定義をし、その意味で用いられることが多い。

ジャン・ボードリヤールは、「シミュラークル」を本質に対する「仮象」として捉えた。ルネサンスから産業革命の時代は特定階級に限定されたものに対する「模造」、産業革命から近代の時代は複製技術による「生産」、現代の消費社会では「シミュレーション」として、シミュラークルは変遷したとしている。

つまり現代では、シミュラークルは記号化されたコピーとして現実のものから解き放たれ、現実と記号が逆転した状態、オリジナルなき記号化されたコピー概念として存在する。

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Amazon’s Choice

Amazon’s Choice(アマゾンチョイス)とは、Amazonが独自の基準で選んだ商品に付与されるマーク、ラベルのこと、あるいはその商品のこと。独自のアルゴリズムによってオススメ商品としてラベルが付与されている。2018年6月頃に登場した。

AmazonのECサイトでAmazon’s Choiceのマークをクリックすると、「Amazon’s Choice は、評価が高く、お求めやすい価格の商品をおすすめします。」という文章が表示される。「すぐに発送ができて」という表現が含まれていた時期もある。

商品検索結果もしくはカテゴリーの商品一覧につき、1商品または少数の商品にのみ付与される。

レビューでの高評価や価格、品質や在庫状況がどの程度反映されているかといった基準は不明。必ずしもすべてのAmazon’s Choice商品が適正な販売者による良質な商品というわけではない。